第1章 気持ち
<藤ヶ谷side>
と入れ替わりに母さんが入って来た。
:「残念だったね…」
藤ヶ谷:「…聞いてんなよ…」
:「入るわけにもいかないでしょ!?」
藤ヶ谷:「…」
ベットに横になって母さんに背を向けた俺に
:「さんの気持ち分かるなぁ。母さんも若い頃ポッチャリしてたからね~。恥ずかしいんだよ。やっぱりからかわれるしね。気にする事なんてないんだけど、思春期にそれは無理だよね~。男子とかさ、とくに暇なヤツはさ絡んでくるんだよね!だから、笑われるって…」
母さんが発する言葉が、アイツに当てはまるかは分からないけど、でも
藤ヶ谷:「…なんだよ…俺は気にしないのに…」
思った言葉が口から出た。
:「そう言ってあげたら?」
藤ヶ谷:「無理…アイツ…また俺の事避ける…」
きっとそうだ…また、俺の気持ちは行き場を無くすんだ…