第15章 無防備に寝てはいけません(2回目)
さて、邪魔モノは居なくなった。
折角の二人きりだ…楽しまなきゃ損だろう…?
『ん……?』
跡部「起きたか?」
俺が頭を撫でていると名前が目覚めた。
『あれ?部長…?』
寝ぼけた様子でこちらを見てくるコイツがたまらなく可愛い。
跡部「昨日はお前が泣きつかれて寝ちまったから、俺様が運んでやったんだ。感謝しろ」
『んー…あんがと、部長っ』
起き上がれば俺を見ながらふにゃりと笑うこいつが可愛くて、つい手を出しそうになったがグッと抑える。
『てゆうか、なんで跡部部長の部屋だけこんなに広いんですか!!ずるい!』
跡部「アーン?当たり前だろうが。俺様だからな」
『意味ワカランです』
跡部「別にわかってもらわなくてもいいけどな。あ、お前口にヨダレの跡が付いてるぜ?」
『えっ!?どこどこ!?』
跡部「ククッ、嘘だ」
『う、嘘??もうなんだぁ…ビックリしたぁ…!』
跡部「………ならもっとビックリするようなこと…するか?」
『へ?』
俺はいつの間にか名前をベッドに押し倒していた。
上においかぶさる様に名前に跨ぎ、身体を密着させたまま顔を近付ける。
跡部「名前…悪いな。やっぱり我慢できそうにない。俺様は我慢が一番苦手なんだよ」