第11章 箱の中身はなんでしょな。
何も知らずに箱をあけてしまった跡部。
その箱は、名前が仁王からプレゼントされた箱だった。
本人はまだ見ていないが……跡部は見てしまった。
何も知らない跡部はフリーズした。
跡部「な、なんでコイツがこんなものを……」
箱から1つ取り出して眺める。
そう。箱の中に入っていたのは男女が混じり合う時に使うコ〇ドームだ。
跡部「持参か……いや、でもそんな男とヤる様な頭はなさそうだが……」
混乱したまま独り言を呟く跡部。
どうしても聞きたかった。
なぜ所有しているのかを。
跡部「おい、名前」
我慢できずに名前を起こす始末。
『ん……ん?あれ、跡部部長……なんでこんなところに……』
体を揺さぶりながら起こせばすぐに目を覚まして体を起こしながら目を擦る仕草をする名前。
正直言って可愛い。
だが今はそれどころじゃない。
跡部「お前、これはなんだ?」
『んー?あ!それ開けたの!?後で楽しみに開けようと思ったのにー……ひどい』
跡部「アーン?こんなものを開けるのが楽しみって……おまっ……。……自分で持ってきたのか?」
『え?それは昨日仁王さんからもらったんです』
跡部「?仁王から?」
『はいっ。でもまだ開けてなかったから中身が何か知らなくて……。なんでしたか?中身!』
跡部「……。」
仁王から貰ったのか……。
名前が自ら持参してなくてホッとした。
それに中身の正体をまだ見てないようでよかった。
『あれ?部長?中身教えてよー』
言えるはずがねぇ。
中身はコ〇ドームでしたなんて……。
それに、こいつはそうゆうのに疎そうだから1から説明するはめになりそうだ。
跡部「いや……箱は空だったぜ」
『え?空ですか……?』
跡部「……あぁ」
『……仁王さん、ゴミくれたんですか?ひどい!』
跡部「(こいつがバカで良かった)」
心の底からそう思った。