第9章 綺麗な星空を見上げるのもいいよね。
宍戸「……ほら、名前行くぜ」
『んぅ……ハッ……!寝てた!』
向日「ったく、寝るなら部屋で寝ろよな」
『ご、ごめんなさい…もう出ます!』
宍戸「お前だけじゃ不安だから付き添うぜ」
『え?いいの?宍戸先輩と一緒とか新鮮!』
宍戸「そんなのいいからいくぞっ」
『はーい』
宍戸と脱衣所に来て、宍戸は棚の向こう側で着替えている。
私は逆側の見えない位置で着替えている。
とりあえず身体を拭いて着替えを済ませるが……何かに気づいた。
『あれ?パジャマない……』
確かに着替えと下着を一緒に置いておいた筈なのだが……パジャマだけなくなっていて下着と合宿にある浴衣だけが置かれている。
とりあえず下着だけを付けて悩む。
『んー……パジャマ……』
宍戸「名前、着替え終わったか?って……おまっ、早く着替えろよ……!!//」
「あ!宍戸先輩!私のパジャマがないんです!」
宍戸「パジャマ?浴衣置いてあんだろうが」
「仕方ない……これを着るか…でも着方わかんない……」
宍戸「ったくお前は……しかたねぇからこっち来い」
言われた通りに宍戸の傍に行く。
手ばやに浴衣を着させてくれる宍戸。
『すごーい!』
宍戸「みんなパジャマなんて持ってきてねぇからな。浴衣着るやつが多いんだよ」
『へー、宍戸先輩も浴衣似合ってる!』
宍戸「バカっ……似合うとか似合わねぇとかどうでもいいだろっ……」
宍戸先輩は何故か顔が赤い。
逆上せたのかな?(宍戸はまだ湯槽は入ってない)
宍戸「ほら、行くぞ」
『はいっ!』
手を差し伸べてくれる宍戸の手を握り笑みを浮かべる。