第9章 綺麗な星空を見上げるのもいいよね。
日吉「忍足先輩が変態なことは誰もが知っています」
『ぴよし先輩ぃい!(むぎゅ)』
日吉「っ……離れろって……」
ここは露天風呂。
タオル一枚で抱きつかれることは男として危ない状況とも言える。
そんなことも知らずに抱き着く名前。
『それはそうと……なんで女湯に先輩達いるんですか?』
宍戸「えっ、ここは男湯だろ?」
鳳「そういえば……そういった看板は見かけませんでしたね?」
跡部「当たり前だろ。ここは混浴だからな」
ジロー「混浴ー!?!?」
向日「えっ、そんなの聞いてねぇよっ!」
『混浴……流石はエロ部部長、やることが違いますね』
跡部「アーン?俺様がただ女の身体を見たいからというだけの理由で混浴を作ると思うか?」
『あ、ありえるかと……なんせエロ部部長なので……』
跡部「俺様に抱かれたいか?」
『いやいやいやいやいや、そうゆう変態発言やめてください』
なぜだろうか。
私の学校の先輩は変態な気がする。
跡部「フン。まぁいい……それはそうと、俺様を差し置いて忍足と仲良くお風呂か?」
『えっ、忍足先輩と入ったわけじゃないし!勝手に後から入ってきて……』
忍足を指差しながら話す名前。
忍足「何言うとんねん。名前が可愛く誘ってきたから俺が入ってやったんやで?」
『はい?え?待って、先輩……言いがかりです……!!』
ジロー「名前って大胆なんだねー」
ニコニコしたまま大胆なんだと言ってくるジロー先輩。
可愛いのになんか……うん。
鳳「名前って忍足先輩のこと……」
しょんぼりしたように問いかけるチョタ先輩。
か、可愛いです先輩。
『ち、違いますよー!!』
忍足の言葉を信じる人間達。
なぜこうなったんだろうか。
元はといえば忍足先輩のせいだ。
『ロリコン先輩が変なこというから!』
忍足「俺は事実しか言わへん」
ニンマリ笑うところもウザイ。
私が変な女とか思われるじゃん!
ちょっと嫌なことあったから、星空を見上げながら一人でのんびりしようと思ってたのに……!