第9章 綺麗な星空を見上げるのもいいよね。
『ふぅ……無事に初日終えた……』
長い一日を終えて合宿所内の廊下を歩きながら、今日あったことを振り返った。
跡部部長に怒られたりしたけど、藍沢先輩は私を思って言ったんだとフォローしてくれた。
でもやっぱり怒られるより褒められる方が嬉しいなって実感した1日だった。
白石「あ、名前ちゃんやん……!」
『?どうかしたんですか…?』
白石「いや、なんや今日落ち込んどるみたいやったから……ちょっと心配しとったんや」
『あ、そうだったんだ……ありがとうございます…!でも、もう元気いっぱいですよ!この通り!』
確かに昼間は凹んでいた。
でも跡部部長も悪気はないんだって思ったら気が少し楽になったのだ。
心配かけまいと笑顔を浮かべて白石を見る。
白石「ほんまか?それならええんやけど」
『はい!ありがとうございます!』
白石「ほなら、今日はゆっくりお風呂にでも入ってゆっくり休みや?」
『そうしますっ』
ご飯は後で軽く食べればいいから、先にお風呂に入ろうかなと内心考えた。
それから白石と別れて自室にパジャマとタオル、下着などを取りに行ってからお風呂へと向かう名前。
忍足「お、名前。ええところに」
『あ、ロリコン先輩!』
忍足「アホ、その呼び方止めてぇや」
『いいじゃないですか!呼びやすいし!』
忍足「文字数多くて言いにくいやろ」
『いえ?おしたり先輩……ロリコン先輩……うん。やっぱりロリコン先輩かな!』
忍足「はぁ……いい気せんわ……」
『それで?何かようですか?私今からお風呂入りに行くんです!』
忍足「それや。いいお風呂が合宿所内にあるから教えたろと思ってな」
『え?他にもお風呂あるんですか…!?』
忍足「あぁ、そやで?星空がよく見える露天風呂があるってゆう噂なんやけど……知らないやつの方が多いみたいやわ」
『へぇ……星空がよく見える露天風呂かぁ……気になるかも!』
忍足「ほなら行ってみたらええわ」
『じゃあ予定変更して星空見ながら入ります!』
忍足「まぁ、たまにはええな……そこの突き当りを左に行くとあるみたいやから行ってみぃ」
『はい!行ってきます!』