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俺たちの可愛いお姫様〜無邪気な恋〜

第8章 マネージャー業初日です!




正直落ち込んだ。
私だって遊んでるわけじゃない。

他校の名前も部員の名前も、手が痛くなるくらい頑張って書き込んで覚えた。
そんなこと部長になんかわかるはずもない。




藍沢「名前ちゃん…?」


『!あ、すみません…』


藍沢「跡部くんってキツイ所があるけど…きっと名前ちゃんのことを思っていってるんだよ」


『藍沢先輩…私…』


藍沢「ん?どうした?」


『氷帝テニス部に入った時からずっと使ってるノートがあるんです…覚えなきゃいけないこととか、いつもそこに書き込んで…。そこに昨日、藍沢先輩から借りたメモを移して自分なりに覚えたんです。まぁ誰にも言ってないんですけどね…!』


そう。誰にも言わないし、見せない。
頑張ってる姿なんて見せるのが恥ずかしい。


藍沢「えっ?昨日渡したメモ全部!?」


『はい…』


藍沢「名前ちゃん…本当にいい子だね…健気でがんばり屋さんで…」


なぜか涙する藍沢先輩。
優しい人だなぁ…なんて思った。
今のうちにメモを返す。


『私はバカだから…物覚え悪いし…努力しないとダメなんです…』


藍沢「ううん、努力できるって凄いよ?本当に部員想いのマネージャーだね♪よし!美味しいドリンク作って跡部くんを見返してやんなきゃね!」



そう言って頭を撫でてくれる。
優しく慰めてくれる。
まるでお姉ちゃんのように。












藍沢「よし、出来上がり!名前ちゃん手際いいし全然大丈夫だよ♪じゃあ、氷帝に届けてあげて?きっと喜ぶよ?」


『ありがとうございます!行ってきます!』



人数分のドリンクをケースに入れて運ぶ。









氷帝コートに来れば疲れた様子でベンチに座る部員。
今は休憩中のようだ。




『よし……。先輩!ドリンク作ってきましたー!』



そういってみんなの所に近づいてドリンクを手渡していく。
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