第7章 お風呂は静かに入ろう。裸の付き合い
しばらくすると柳生が戻ってきた。
柳生「お待たせしました。はいっ、これを飲んでください。少しは元気になるかと思いますよ」
逆上せたと聞いたときは心配になったが、きっと水分補給もまともに出来ていないんだろうと考えコーヒー牛乳を専用販売機で買ってきては名前に渡した。
『あ、ありがとうございます!柳生先輩!』
コーヒー牛乳だなんて、いいチョイスしてるなぁ。
差し出されたものを受け取る。
柳生「隣よろしいでしょうか?体調が心配なので、少し様子を見させてください」
『あ、はい!ありがとうございます…!』
貰ったコーヒー牛乳を開けては一口飲む。
冷たくて温まり過ぎた身体が少し癒された気がする。
柳生「大丈夫ですか?少しは落ち着きましたか?」
『あ、はいっ!さっきよりは落ち着きました』
柳生「なら良かったです。先ほどは仁王くんが失礼なことをしてしまい、申し訳ありませんでした。」
『え?気にしないでくださいっ!』
柳生「でも…女性にいきなりあのような事を…」
『まぁビックリはしましたけどね…でも慣れてます』
柳生「な、慣れているのですか…?」
慣れている…つい口が滑ってしまった。
これでは私がタラシみたいじゃん…!
『ち、違います!慣れているというのはそうゆう意味じゃなくって…!』
柳生「面白い方ですね、貴方は」
『へ…?』
柳生「そんなに慌てずともわかっていますよ。言葉のあやもありますからね」
『柳生さん…(あぁ、なんて優しい人なんだろうか)』
柳生「可愛らしいですね。なんだか妹の様です(なでなで)」
柳生さんは私の頭を撫でてくれる。
なんだか心地いいなぁ…。
『柳生さんみたいなお兄ちゃんなら大歓迎です!』
柳生「そうですか?嬉しいです」
柳生と話していると背中に何らかの衝撃がくる。
丸井「名前ー!風呂上がりか?いい匂いだぜぃ…♪」
切原「ちょ、丸井先輩ズルイっすよ!」
今、私の背中に負いかぶさるように抱き着いてきているのは丸井さん。
そして、その丸井を引き剥がそうとしている切原。
『ちょ、丸井さん!せっかくのコーヒー牛乳がこぼれちゃいますよー!』
丸井「ん?あ、わるいわるい」
軽く謝りながら少しだけ離れる丸井。