第6章 人の食べているものは欲しくなるのです。
口内に入った麺をもぐもぐと食べる。
『ん、……か、からぁぁぁぁい!!!口の中がバーニングですっ…!!』
河村「あれ、それ俺のネタ…」
不二「そんなに辛いかな?(きょとん)」
菊丸「ありゃりゃ…不二の味覚は変わってるからにゃ〜流石に名前ちゃんはついていけないと思うぞ〜」
大石「そ、それより大丈夫かい?」
心配そうに水を渡してくれる大石。
『あ、ありがとうございますっ……(涙目)』
頂いた水をごくごくと飲み干す。
それでもまだ辛味が取れず、頭が痛くなってきた名前。
『はぁ……なんか頭痛が……海堂先輩〜…』
海堂「なっ……//」
座っているのも辛く、隣に居る海堂の肩に寄り添いながらうなだれる。
可愛いマネージャーに寄り添われ顔を赤くしている海堂。
桃城「おい、マムシ!いいとこ取りだぞ!」
越前「肩の高さ的に俺の方がちょうどいいッスよ」
そう、名前は背が低いため海堂の肩では位置が高すぎるのだ。
海堂「そんなこと知るか…!」
海堂は気が気ではない。
女性に触れたこともなしで経験がないからだ。
乾「名前、頭が痛いならこれがオススメだ」
『んー?なんですかそれ』
乾「これは疲労回復に伴う栄養豊富なドリンクだよ」
『まじですか!じゃあいただきまーす♪』
青学一同「やめろー!!」
飲んだ瞬間に何か聞こえたが気にしない。
『うぇああああ!ナニコレ!!』
飲んだ瞬間意識が飛ぶかと思った。
世の中にこんな飲み物があるのかと。
『も、もうやだぁあ!』
乾汁にも耐えきれずその場から逃げ出した。
そのままフラフラと歩きながら内心考えた。
この落ちた気持ちを誰かに慰めて欲しい。
そんな時、四天宝寺のテーブルが目に入った。
『はぁぁ…ゴールデンレトリバー先輩ぃ……(むぎゅうう)』
謙也「ゴールデンレトリバー先輩ちゃうわ!…って、なんやいきなり…!//」
四天宝寺と言えば、ゴールデンレトリバー先輩(謙也)が1番癒しだと思った。
だから今、後ろからぎゅうっと抱きしめている。
『みんなイジメるから疲れた…うぅ、ゴールデンレトリバー先輩癒してくださいっ…』
謙也「と、とりあえず座りや…?」