第1章 今日から合宿に行ってきます。
『えーっと……合宿って聞いて何だかワクワクしてて…あんまり聞いてませんでした…(てへ)』
忍足「てへって…可愛ええな自分…(じー)」
向日「いやいや!そうじゃねぇだろ!そんなの跡部の耳に入ったら…………」
跡部「アーン?名前。お前話を聞いてなかったってどうゆうことだ?」
バスの1番後ろの広いスペースに座っていた跡部がこちらにずかずかと歩いてきた。
私が合宿会議の内容を聞いていなかった上に、覚えてないという状況にお怒りらしい。
『え、えーっと…その………なんか合宿って遠足みたいだなーって……(あはは)』
忍足「可愛ええけど…それ跡部に言ったらアカンて…」
跡部「ほう、合宿を遠足みたいか……言ってくれるじゃねぇの。ジロー、退け」
黒い笑みを浮かべながらジリジリと私に寄ってくる跡部。
私の隣にいたジローを退かして、私の隣に来た跡部先輩が何故か距離が近いのは気のせいだろうか。
『あ、跡部部長……?』
跡部「お仕置きが必要みたいだな?」
その言葉と同時に、名前の顎を持ち上げて唇を重ねてキスをする。
忍足「なっ…!?」
向日「…!?」
ジロー「あー、跡部ばっかりずるいC〜!」
『…ん…………!?』
一瞬何が起きたのか、頭がちっとも働かない。
生きてきて13年間キス等したことがないからだ。
跡部「フッ、いい反応だな。可愛いぜ?名前」
『ぶ、部長のバカー!//い、いきなり何するんですか!!わ、私…ファーストキスだったのに……!』
跡部「ほう、ファーストキスか。俺様が初めてでありがたいと思えよ?(にやっ)」
『誰がこんなナルシのアホ部先輩になんか…!//』
おっと、口が滑ってしまった。
跡部「アーン?どの口が言うか(ちゅっ)」
再び唇にキスが降ってくる。
何度キスをしたのか忘れるくらい。
『っ……!エロ部長ー!!//』
慣れない事をされて少し気が狂いそうになる。
前席のやかましさに後部席のメンバーが口を出す。
宍戸「おい、お前ら何やってんだよ」
鳳「跡部部長が珍しく笑ってますね…」
『アホ部先輩がいじめるんです…!どうにかしてくださいよ…!』
跡部「アーン、お前がちゃんとマネージャー業しねぇから悪いんだろうが」