第6章 人の食べているものは欲しくなるのです。
仁王に呼ばれた為近くによれば、食事というよりはフルーツの盛り合わせらしき物を食べていた。
『あれ…?ご飯食べないんですか?』
仁王「もう食べ終わったぜよ」
『ほうほう。フルーツの盛り合わせなんて、なんかオシャレですね♪』
仁王「お前さんにも分けてやるぜよ。ほら、口開けんしゃい」
『はーい。あー……』
言われた通りに口を開ける。
すると自分の口にチェリーをくわえながら名前の口へと運ぶ。
『………!?!?』
立海一同「!?!?」
仁王「どうじゃ?さくらんぼうまいじゃろう(ニヤ)」
『な、ななななにやってるんですかぁああ!!//』
そう。今起こったのは"口移し"という行為。
さくらんぼの味なんてわかる筈がないではないか。
いきなりキス(口移し)されたことがビックリだった。
仁王「何って、おすそ分けじゃよ」
『普通に食べさせてくださいよぉ…!はぁー騙されました…』
仁王「騙されたとは侵害じゃな…。誰も普通に食べさせるなんて言ってなかよ?」
『そ、それはそうですけど……』
確かに約束はしていない。
仁王が言ってることも理解できる。
切原「ちょっ…!なに納得してんだよ!」
丸井「そうだそうだ!もっと怒るべきだぜぃ!」
真田「何をやっておる…!仁王っ!」
切原も丸井も、仁王が名前にキス(関節キス)をしたことが許せないようだ。
真田は何故か恋愛系には免疫がないのか顔を赤くして仁王に怒っている。
仁王「プピーナ」
怒られても動じない仁王。
それどころか清々しい顔をしている。
『…なんか怒ってますけど?』
仁王「いいんじゃよ。放っておくのが一番じゃよ」
幸村「仁王、俺より先に名前とキスをするとは…どうゆうことだい?」
仁王「キスしてなかよ。ただ、さくらんぼをおすそ分けしただけじゃき」
柳生「おすそ分けというのは口でしなくてもいいんですよ、仁王くん」
柳「フッ、キスされてもあまり動じない名前はすごいな。いいデータを貰った」