第6章 人の食べているものは欲しくなるのです。
向日と共に食堂まで来てみれば、沢山の人で賑わっている。
向日「お前はもちろん氷帝の席に来るよな?」
『んー…うん!やっぱり氷帝テーブルで食べようかな』
少し考えたが、やはり慣れてる人と食べた方が気兼ねなく食べられるから氷帝を選んだ。
ーーー数分後
跡部「ほら、俺様のシャトーブリアン食うか?」
『えっ、いいの!?(キラキラ)』
忍足「そんな高いだけのもんより、やっぱり粉もんやろ」
『どれもこれも美味しそうだなぁ…』
自分で頼んだ料理もとても美味しそうではあるが、やはり人のものはもっと美味しく見えるもの。
跡部「アーン?忍足、高いだけとはなんだ」
忍足「高くなくても美味いもんはたくさんあるっちゅう話や」
何故か食事の価値観に言い争いが始まった。
他の人は何を食べているのだろうか、気になる。
名前はコッソリ席を抜け出しては他校の席を見回ることにした。
ーーー立海テーブル
切原「ここの食堂の飯めっちゃうまいっスね!」
丸井「このパスタも天才的にうまいぜぃ♪」
真田「うむ…バイキングもあるとは、腹も満たされる」
幸村「ふふ、皆ちゃんと野菜も取らないとね」
『そうそう、ウサギさんみたいに野菜をたくさん取らないと大きくなれないぞ』
立海一同「………………………………」
幸村「なぜ名前が居るのかな…?さっきまで氷帝にいなかった?」
『あ、それがですね…アホの部長と変態関西人が言い争いを始めたから美味しくご飯食べれなくて……抜け出してきました!』
そう、言い争いが始まったから逃げてきた。
正しく言えば避難してきたと言うべきか。
柳「ふっ、言い争いとは…まだまだ子供のようだな。いい情報だ」
ジャッカル「そんなデータいるのか…?」
柳生「些細な情報でもテニスに使えるかもしれませんからね」
『切原先輩ー!相変わらず可愛いですね!あ、丸井先輩も!』
切原「可愛いって嬉しくねぇけど…」
丸井「先輩をからかうなよな…ったく」
切原先輩と丸井先輩は個人的に可愛いと思う。
可愛い子、羨ましいなぁ……
仁王「名前、一口やるから来んしゃい」
『やった!ありがとう仁王先輩!』