第4章 紫のジャージっていたっけ?何でシカトするのー!?
木手「疲れてるんですかねぇ…やはり」
甲斐「そうみたいさぁ」
平古場「いや、元々コイツ頭バカなだけだったり…」
『ば、バカとはなんですか!!永四郎先輩(すりすり)』
木手「先ほど離れなさいと言ったばかりですが…?」
『いやぁ、この抱き心地が…。あ、そう言えば2人も名前教えてくださいよ!』
甲斐「あ、あぁ!ワンは甲斐裕次郎」
平古場「ワンは平古場凛やー」
ワン?なんだろう…犬かな?
今回の学校犬が多い気がする。
とりあえず木手から離れる名前。
『あの、ワンって…ワンですか?』
平古場「?そうだけど…」
『じゃあ…平古場さんはパピヨンで、甲斐さんはトイプードル』
木手「……………何か勘違いしているようですが……ワンというのは、沖縄弁で俺という意味です」
『えっ?沖縄から来たんですか!?ひぇ、遠いのに…お疲れ様です(ぺこり)』
木手「…え……はぁ…どうも」
甲斐「結構いい子みたいだなぁ!永四郎」
平古場「悪い奴には見えないさ」
『悪い奴ではないですよ!見てのまんまです(にこにこ)』
木手「まぁ、確かに駆け引き出来るタイプには見えませんね…嘘をつくのも苦手なようだ」
『嘘は苦手なんです…すぐ顔に出ちゃうし、口は滑るし…』
平古場「素直なやつは嫌いじゃないんば」
甲斐「素直だと一緒に居ても安心出来るしなぁ」
木手「いいでしょう。これからは好きに話しかけてきて良いですよ。特別ですからね」
アホで間抜けなマネージャーに安心したご様子。
『まじですか!ありがとうございます!永四郎先輩に裕次郎先輩に凛先輩!』
木手「良いですよ。呼び捨てでも」
甲斐「あぁ、先輩とか堅苦しいからな」
平古場「呼び捨ての方が親しめるからなぁ」
『わかりました!では呼び捨てにします!』
良かった。
紫ジャージの人達優しくて。
怖そうに見えても皆優しいから、これからの長期部活頑張れそうな気がする。
『では、私は部屋に戻ります!また話しましょうね?』
伝えてからその場を去る名前。
比嘉一同「(可愛い……)」