第4章 紫のジャージっていたっけ?何でシカトするのー!?
『はぁ…疲れた……』
なんだか疲れる。
跡部部長と話すと凄まじく疲れます。
部屋までの道を歩いていると前方に紫のジャージを着た人物が見えた。
まだ会ったことない選手が居たのかと思うとやっぱり大人数何だという感覚が脳に染みる。
『おーい!おーい!』
遠くから紫のジャージの人物を呼んでみる。
あったことが無いなら挨拶くらいはしなくては。
甲斐「ん?何か聞こえないかぁ?」
平古場「…なんかこっちに手を振ってる奴が居るような……」
呼ぶ声が聞こえたのか耳を澄ます比嘉。
平古場が後ろを振り向きじーっと手を振る名前を見ながら額をしかめ。
木手「気のせいでしょう。きっと我々は疲れている。沖縄からここまで遠かったのでね…さ、行きますよ」
『え?聞こえないのかな?追いかけちゃおっと』
タッタッタッタッタッタ……
小走りで比嘉を追いかける名前。
『待てぃ!!紫ー!』
やはり男性という事もあり、足が速い比嘉メンバーにやっと追いついた名前。
追いついて、また逃げられてはいけないと思ったのかギュッと木手の背中にしがみつく。
(名前ちゃんは背が低いので、強いて言えば背中ではなく腰です。)
木手「なっ……!!」
甲斐「やっぱり呼んでたみたいだな」
平古場「永四郎、どうするんば?」
『あのー、あったことないから挨拶だけでもと思って…てかなんで逃げるんですかー!』
木手「……とりあえず離れてください」
平古場「なんか永四郎の様子が変やっさぁ…」
甲斐「まぁ、永四郎は女の子に慣れてないし…ルックスいい子に抱きつかれたら…こうなるのが普通じゃないかぁ?」
平古場「永四郎照れてるんかぁ…!」
木手「!…変なことを言わないでくださいよ、2人とも。」
『永四郎って言うんだ!あ、多分…年上だから…永四郎先輩って呼びます!』
木手「なっ、何を勝手に…!貴方々氷帝が、我々のあらゆる情報を狙って居るのはお見通しですよ。どうですか、我々には何でもわかるんですからねぇ」
『へ?情報…?何それ美味しいんですか?』
比嘉一同「…………………………………」
フリーズしてしまう一同。