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【ハイキュー!!】青春飛翔論

第2章 くだらない昼下がりの、くだらない議題について。【澤村大地】


その時、あの、先輩、と影山がスッと手を挙げた。質問という意味だろうか。

「影山、喋ってよし」
「あの、じゃあ女子ってどういうシチュエーションでヤるのを期待してるんスか?」
「…だいぶ直球で来たね…」

視界の端でガタッと逃げようとする影が一つ。あ、菅原に取り押さえられてる。関節技で地味に組み伏せられて…あぁ、ご愁傷様。
目の前には畏れと興味を示す黒い目が2、4、6…あぁ数えるのも面倒くさい。
仕方がない。コスプレをさせる可愛い彼女もいない可哀想な男どもに、先輩としてアドバイスしてやろうじゃないの。
と、その前に。

「答えてあげてもいいけどね、あんたたちはデリカシーという言葉を辞書で引きなさい!それくらいの能はあるでしょ!」
「「さ、さっせん!!」」

声が揃った。ちょっと気持ちがいい。
コホンと咳払いをし、まず、と私は前置きをしてから喋り出す。

「コスプレはナンセンスね。こっちだってそういう雰囲気汲み取った時は最大限可愛い格好してきてんの。それを台無しにされるのはいい気分じゃないわね」
「な、なるほど…」

神妙な面持ちで頷く後輩たち。よくよく考えると変な光景だ。

「それから。制服のままってのはなるべく避けてほしいかな。青春感は確かにあるけど、シワが付くとアイロンがけしなきゃいけないし」
「現実的っすね…」
「まぁ、そういうもんよ」
「はぁ…」
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