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第19章 chapter3 ② 飛び入り事故
そう言って不安げな表情を浮かべるソニアさんに同調するように、何人も同じような顔をした。
「……駄目だな、どう考えても解明するには手に入る情報が少なすぎる」
十神くんは顰めっ面でまた溜め息。
『そうだね、今考えたって分からないことは分からないんだと思う。仕方ないよ。』
「だな。結局今回の島にも脱出の手がかりはなかったみてーだし………」
「進展なし、ということだ」
結果が明白になって、何人もが落胆した様子で肩を落とした。
そこからは会話も自然消滅して、みんなは静かに食事に集中し始めた。
翌朝、レストランで朝食を済ませた後にコテージに戻ると、自室のドアが外側から強く叩かれた。
「バンバン! 誉稀ちゃん、唯吹っすよー!! バンバンバン!」
音に合わせて「バンバン」と連呼する唯吹ちゃん。
ドアを開けたら連打と連呼は止めてくれた。
「てへりんっ☆ ヒマそうな誉稀ちゃんに朗報っす。これを見やしゃんせ!」
言いながら小さいカードみたいな紙を渡してきた。
『えーっと……「午後2時にティッティータイフーンにお集まりください。楽しいひとときをお届けします」。』
「なんか午後からあのライブハウスに行くといいみたいっすよ」
あぁ、以前で言う九頭龍くんの復帰パーティーみたいなやつか。今回は随分と日時が早いな。
『ありがとう。期待してるよ。』
本人はあくまで素知らぬフリをしたいみたいだけど、微笑ましいくらいにバレバレだよなぁ……。
「いっ唯吹は何にも知らないっすよ……! とにかく絶対来てねっ、待ってるよ!」
そう言うと走ってまた別の人に宣伝をしに行ってしまった。
ライブかぁ……。
1日早いな………いや、むしろ予定通りか。本来なら3番目の島の探索は一昨日行われるはずだったし。
唯吹ちゃんには悪いけど、私は今回は行けないかもしれない。
以前とおなじように、唯吹ちゃんのライブ中に終里さんがモノクマに勝負を挑むとは限らない。
でも、可能性がある限りは気を付けて臨むべき。
今日は終里さんを注意して視ておいた方がいいな。
そう考えて私は電子生徒手帳のマップを開いた。
砂浜に来た。
マップの位置情報によると、終里さんは砂浜にいるらしい。
今日もトレーニングか。
砂浜の入り口付近にあるヤシの木の陰に隠れて様子を窺った。