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第19章 chapter3 ② 飛び入り事故
「みんなは何を見たんすか?」
「わ、私も見てないので、よろしかったら説明をお願いしますぅ……」
「ゲロブタが聞いたってどうせ理解できないんだから教えても教えなくても一緒だよー」
「こら、そんな事言っちゃ駄目でしょ日寄子ちゃん」
どうやら真昼ちゃんとヒヨコちゃんも既に見たっぽい。
まぁ、ヒヨコちゃんの言葉通り、理解は出来ないだろうね。
きっとみんなはアレの内容を完全には信じないと思う。
「さっきも言ったように、あのパソコンのファイルには希望ヶ峰学園が滅びた、と書いてあったんだ。本当かどうかは分からないがな」
ペコちゃんが考えるように腕組みをしながら言った。
「信じられないよ! 希望の象徴が滅亡しただなんて冗談だとしても許せないことだよ……!」
忌々しそうに握り拳をつくって憤りを見せる狛枝くん。
「まだ確認していない奴はどのくらいいるんだ? どうせモノクマかモノミの作ったブラフの情報かもしれんが、一応見ておいた方がいいだろう」
「ケッ、これ以上モノクマに踊らされんのは御免だぜ。次から次にとんでもねぇデタラメばっか吹き込みやがって……」
九頭龍くんが顔をしかめながら呟くように言った。
まだこの前の動機の件が尾を引いているのかな……。まぁ、気持ちは分からないでもないけど。
「記憶喪失に、世界の破壊者に、希望ヶ峰学園の滅亡か。嘘を吐いて騙そうにも盛り込みすぎではないか? リアリティーが無いにも程がある」
「そ、そうだよ。現実味がないってことはつまりモノクマは嘘を吐くのが下手すぎるってことでいいんじゃないかな……? って言うかそうであってほしいんだけど」
訝しげな田中くんに、不穏な話題に怯え気味な花村くんが返す。
「現実味なんぞ、この島に来たときからとうに消えたも同然じゃあ……」
「そうだっけか? 案外普通だったと思うけどな」
終里さんがこめかみを掻きながら首を傾げた。
「ただの布と綿だけのヌイグルミが何故独りでに動く? どうやって鶏が牛になった? そもそも俺達はどのようにしてこの島に連れてこられた?」
「……うーん、よくよく考えると無理な事ばっかだな」
「よくよく考えなくてもそんぐらいは分かるだろ……」
左右田くんが終里さんの発言に力なくツッコミを入れる。
「謎は増えていくばかりですね。どうしたらいいんでしょう」
