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第19章 chapter3 ② 飛び入り事故


「……さて、今から第三の島について話し合うぞ」
夜8時、レストランに集まってみんなで報告会を始めた。
ずっと特訓してたらしい終里さんも食事をしに戻ってきてたし、珍しく九頭龍くんも顔を出してた。
「3番目の島には映画館があったが、上映されていたモノクマの自主製作映画「モノミの魔法使い」は観たか? 観た奴は挙手しろ」
十神くんの言葉にみんなは次々と手を上げる。
上げなかったのは日向くんだけだった。
「あれは必ず観るようにモノクマから強制されていたな。確か、あれが今回の動機になるらしい」
「あんなのが動機になるっていうのか?」
「あたしには全然分からなかったんだけど……」
みんなは口々に作品の内容についてケチを付ける。
「なぁ、映画ってどういう話だったんだ?」
すぐ隣にいた日向くんが耳打ちするようにこっそり訊いてきた。
『うーん……簡単に言えば、モノクマとモノミ先生の「オズの魔法使い」のパロディみたいなものかな。びっくりするほど面白くなかったよ。』
「そうか……」
見なくてよかった、と日向くんは小さく安堵の溜め息を吐いた。
「とにかくだ、本当にあんなものが動機になるかは分からんが油断はするなよ」
十神くんが腕を組み、みんなを見回した。
「この前のゲームの動機では、俺の知る限りは何事もなかったようだが……あの意味の分からん映画の方がかえって事件を起こす可能性もある。お前ら、変な気は起こすなよ」
一人ひとりをじっくり観察するように目を合わせていく。
何かを企んでいる人を探ろうとしているというよりは、どちらかと言うと「馬鹿な真似はするなよ」って釘を刺すような目だった。
「動機の話はこれくらいにして……映画館の他には何があった? 誰か言ってみろ」
「あ……少し離れた所に電気街があったぞ。そこにあったパソコンの中に"ウサミXファイル"っていう不審なアイコンがあったから内容を確かめたんだ」
日向くんが思い出したように言う。
「あー……オメーがモノクマと一緒に見てたアレか」
「それなら私も見た。確か、希望ヶ峰学園が滅びたと書いてあったな」
左右田くんとペコちゃんも知ってるみたい。
私は今回見てないけど、内容はこの中の誰より分かってるだろうし、別にいいや。
「俺もそれは読んだ。だが、内容がめちゃくちゃな上に途中から文字化けしていて、ろくに読めなかったぞ」
十神くんはそう溜め息を吐いた。
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