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第18章 chapter3 ① 3番目の島
さぁ、ここで最後だ。
特に何もないと思うけど、今回1番重要な場所だから何か変化がないかとか、よく調べなきゃ。
そう意気込みながら病院の扉を開いた。
「ストーップ!」
と、目の前にいきなりモノクマが。
『……な、何?。』
「「何?」じゃないよ、まったくもう。希灯さん、ここは病院だよ。だったらエチケットとマナーを守ってもらわないとね」
『意味重複してるよ。』
「揚げ足取らないの!」
そう言ってモノクマは病院内のホワイトボードの前に私を引っ張った。
「ほら、ここ。飲食禁止ってあるでしょ」
『あ、そっか。ポップコーン持ってたんだった。』
もう残りわずかな紙コップの中身を見た。
「これ没収ね。どうせこれから病院で時間を潰すつもりでしょ? 食べる隙とかなさそうだしボクが代わりに食べちゃうからね」
モノクマが言いながら私の持っていたポップコーンを素早く奪った。
「今のは希灯サンが注意書きの貼り紙を読む前だったから見逃すけど、次やったらおしおきだからね」
そう言い残してモノクマは去っていった。
「ふん……ヌイグルミごときに説教とは貴様もまだまだだな」
愉快そうに口角を少し吊り上げながら田中くんが言う。
『ごもっとも。……田中くんは映画館もう行った?。さっきのポップコーンはまあまあ美味しかったよ。』
「ポップコーンがあったのか? ……俺様はそのような女子供が好んで嘱すような物に興味はないが、我等が破壊神暗黒四天王は所望しているようだ。仕方ない、再度出向くとしよう」
ストールの隙間からハムスターたちを覗かせながら田中くんは出ていった。
確か田中くん、カレー味が好きなんだっけ……。
誰もいなくなったロビーを見渡す。
特に変わった様子はないっぽい。
病棟の方に入ると、廊下の奥から大きな音がした。
どうしたのかと思って確かめに向かおうとしたら、階段のある曲がり角から何かが転がり落ちてきた。
『………あ。』
罪木さんだ。またとんでもないポーズで床に倒れてる。
「う、うゆぅぅ……」
『罪木さん、大丈夫?。』
何とかして立ち上がらせると、罪木さんは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「あ……ありがとうございます。助けてもらっちゃいましたぁ……希灯さんって優しいんですね」