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第18章 chapter3 ① 3番目の島
階段から落ちたのに、運良く罪木さんはどこにも怪我をせずに済んだみたいだ。
本人もさほど痛がってないっぽいし。
「希灯さんも病院を調べに来たんですかぁ……?」
『そうだよ。別の場所は他のみんなが行ってくれてるし、私はここを見ておこうと思って。』
「そ、そうですか。でっでも、良いんですか? 私と2人っきりですよぅ?」
不安げな顔で罪木さんはそう私に訊いた。
『私は別に構わないよ。罪木さんも1人じゃ大変でしょ、何か起こったとき助けとか呼べないし、心細いよね。だから一緒に調べよう。』
そう返すと罪木さんは何だか嬉しそうな笑みを浮かべた。
「えへ、えへへ……一緒にだなんて、すっごく幸せですぅ………!!」
『あはは、大げさじゃない?。』
「……すっすいませぇん! わ、私なんかと一緒に居たって希灯さんはちっとも楽しくないでしょうに、私一人ではしゃいだりなんかしちゃってごめんなさいぃ………!」
急に泣きそうな表情になって謝り出す罪木さん。
普段の彼女としては通常運転なんだろうけど、このパターンに慣れてない私としては対処に戸惑ってしまう。
「お……落ち着いて!。楽しい、とっても楽しいから!。』
焦りながら何とか取り繕うと、今度はコロッと変わって、また嬉しそうに笑った。
「そうですか、う、嬉しいですっ。それじゃあ希灯さん、さっそく始めましょう!」
何だかまだ病院に来て少ししか経ってない筈なのに、すごく疲れた気がする………。
しばらく調べて、特に何もないことがわかった。
それから私は映画館に寄って「モノミの魔法使い」を鑑賞してからホテルに戻ると、十神くんから収集をかけられる。
なんでも、3番目の島で何を見たのかを話し合う「報告会」ってやつをするらしい。
私は指定の時間にレストランへ向かった。