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第18章 chapter3 ① 3番目の島


『あれ?。真昼ちゃんとは一緒じゃないの?。』
そう声をかけると、明らかに不機嫌そうな顔をしたヒヨコちゃんが振り返った。
「小泉おねぇならモーテルの中だよ」
『ついて行かなかったの?。』
「だって見るからに汚なそうじゃん……アタシは終里にやらせとけばいいっておねぇを止めたのに………」
不服そうな目でモーテルを見る。
『そっか、着物をホコリとかで汚したくないもんね。』
「それもあるけど、こんな汚ない仕事はおねぇがやるべきじゃないよ……たとえばあんたみたいなちんちくりんが行くべきでしょ」
せっかく気を遣ってやったのに、失礼だなぁ。
まぁ、否定できるわけじゃないから反論なんてしないけど。
『真昼ちゃんと終里さんの他には誰がいる?。』
「あとは……花村おにぃくらいじゃない? よく見てないから知らないけど」
『そうなんだ、人数的には十分だね。じゃあ、ここは君たちに任せておくよ。』
そう言って立ち去ろうとしたら、ヒヨコちゃんが私のスカートのサイドベルトを引っ張った。
「ちょっと、なに逃げようとしてんの!」
『えー、だって小さいモーテルだし3人居たら大丈夫なんじゃないの。』
「小泉おねぇの代わりにあんたが入ればいいじゃん。自分がやりますって言えば?」
次いでに足も踏まれた。
軽いから痛くないのが幸いだね。
『嫌だよ。私は他にも見てまわらなきゃいけない所があるんだから。』
「だから、あんたのその役をあたしと小泉おねぇでやってあげようってことなの。感謝しなさいよ」
相変わらず理不尽だなぁ。
対応が面倒臭くなってきた……。
『とにかく、私はこの島の施設を全部確かめるの。君たちはモーテルを調べといてよ。』
さりげなく、掴まれたベルトと踏まれた足を振りほどく。
『じゃあ、私はもう行くから後で何かあったら報告よろしくね。』
「あっ、ちょっと待ちなさいよ……!」
ヒヨコちゃんに制止を振り切って、逃げるようにモーテル周辺から離れた。



『ふぅ、まったく強引なんだから……。』
病院の前まで来た。
追いかけて来なかったのは良かったけど、ローファーに下駄の跡が付いた。
まぁ、放っておけば元に戻りそうだから気にしないでおこう。
足跡の付いた部分を軽く擦りながら目の前の建物を見た。
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