スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第18章 chapter3 ① 3番目の島
そうだ。このトレーニングはモノクマを倒すためにやってて……それで失敗して弐大くんが………。
また1つ大きな問題を思い出してしまって、私は焦りを感じた。
これ、私で止められるのかな……?。
嫌な予感がする。
唯吹ちゃんのライブがあったのと同じ日に終里さんがモノクマに挑むのかさえ確かじゃないし、そもそもあのライブは九頭龍くんが復帰したからこそ行われたものだから、今回はないかもしれない。
それに終里さんがモノクマに挑むのを、私が止められる……?。
弐大くんとかに手伝ってもらっても、四六時中見張ることはできない。きっと少し目を離した隙に、というか目を離さなくても私たちを突破してモノクマのところにいってしまうはず。
止められないとしたら、どうやってあのモノクマのバズーカを誰も傷付けずに回避するの?。
もし誰にも当たらなかったとして、モノクマの気がそれで収まると思う?。
どうしよう。
どうしたらみんなは無事で済むかな。
以前とは状況も変わるわけだから、色々と気を付けないと………。
……状況が変わる?。
じゃあ、もしかしたら以前のあの最悪な場面を打破できる状況が生まれるっていう可能性もあるわけ?。
『…………。』
……さすがにそれはご都合主義にも程があるか。
出てきたのは解決策じゃなくて、ただの溜め息だった。
これが安心から零れたものだったら、どれだけ良かっただろうね。
とりあえず、いつまでも終里さんのトレーニングを見つめているわけにもいかないから私は砂浜から離れることにした。
歩いていくと、3番目の島に渡るための橋の前で弐大くんが立っているのを見かける。
「希灯、お前さんも3番目の島に行くところか」
『うん、そうだよ。弐大くんは行かないの?。』
弐大くんはずっと橋の前で立ってるだけみたいだった。
「応、わしゃあ終里が何かやらかしそうで心配でのう……。朝から珍しくトレーニングじゃとはりきっておったから怪しいんじゃよ」
弐大くんも終里さんのことを気にかけてくれてるみたい。
ちょっと安心したような、でも尚更心配になるような……何だか複雑な気持ちになった。
以前の弐大くんはメカになってもそれを受け入れて元気に振る舞ってたけど、本当は人間でいたかった筈。
「生きているだけマシ」だなんて、私はもう言わせたくない。
絶対に、みんなに悲しい思いなんてさせたくないんだ………。