• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第17章 chapter2 ⑥ ビーチハウスと金属バット


宥めようと両手を軽く上げて振る。
すると、真昼ちゃんが恐る恐る言った。
「止めに来たって……誉稀ちゃんは知ってたの?」
自然と後退りで私たちから距離を置こうとする真昼ちゃん。
そりゃまぁ自分に危害を加えようとした人間がすぐ近くに居るんだから、逃げたくもなるよね。
『実は見ちゃったんだよね。真昼ちゃんとヒヨコちゃんが話してるところと、それを物陰から見る辺古山さんの姿をさ………。』
実際には見てないけど多分以前の通りだから間違ってはないはず。
『でね、私もゲームをしたから何となくピンと来ちゃってね。で、探ってたら辺古山さんが2人のポストに手紙を入れていったから、誰もいないのを見計らってちょっと中を確かめさせてもらったの。』
するとペコちゃんが驚きの声を上げた。
「何っ?! あの時見ていたのか?」
もちろんそれも見てない。しかもゲームすらしてない。
私が黙って頷くとペコちゃんは驚愕した表情を見せた。
ごめんねペコちゃん、これただのコケおどし。
「……おい、一応聞くがテメーは何で辺古山が小泉と西園寺の様子を窺ってるのを見てゲームと関連があるなんて思ったんだ?」
九頭龍くんが睨みながら聞いてくる。
『あのゲームに出てくる男……確かF男くんだっけ。あれって九頭龍くんだよね?。』
「………そ、それがどうした」
『ゲームには辺古山さんは出てきてないはずだけど、九頭龍くんと辺古山さんの間には何らかの関係がある……そう考えてもおかしくはないと思うよ。』
すると、ペコちゃんが警戒するような鋭い眼で私を見た。
「何故だ? 何故、私と九頭龍に関係があると思ったんだ」
『えっと……あ、九頭龍くんってさ、あんまりみんなと一緒に行動したりしないよね。その時に毎回九頭龍くんに伝言してくれたり、私たちに教えてくれたりしたのは辺古山さんばっかりだよ。』
言いながら確かめるように思い出してみる。
他の人に比べたらかなりの頻度だったと思う。
『例えば、パーティーの予定を九頭龍くんに伝えに行ったりとか、朝食のときに九頭龍くんが来ないことをみんなに教えてくれてたのも辺古山さんでしょ?。しっかりしたまとめ役みたいな人が教えに行くならまだ分かるけど……むしろ必要以上には他人に近寄らない辺古山さんがわざわざ毎回九頭龍くんに教えに行くなんて、よくよく考えたら不思議な感じだよね。』
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp