スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第17章 chapter2 ⑥ ビーチハウスと金属バット
さて……時間的にはもうヒヨコちゃんがペコちゃんに捕まってる頃かな………。
私はコロシアイの阻止に備え、図書館に待機していた。
出来れば最初っから阻止したいけど、完全に私が返り討ちに遭うだけだろうし……やっぱり一番大事なのはタイミングってやつだと思う。
もうすぐ真昼ちゃんがチャンドラビーチに着く予定の時間だから、私も急いで行かなきゃ。
足が遅いながらも長く走り続けられるように一定の速度で向かう。
真昼ちゃんの死亡推定時刻は15時頃………まだ14時45分だから、真昼ちゃんは今、九頭龍くんと話をしてるはず。
チャンドラビーチに続くダイナーの駐車場に着いたところで、ダイナーの中にある時計が一瞬だけ視界に入った。
『………?。』
何だかよく分からない違和感があって、私は左手首の腕時計を見た。ロケットバンチマーケットから調達してきたものだ。
『……えっ!?。』
時間がおかしい……!。
しいて言えば、私の時計よりもダイナー内の時計は十数分早い時を刻んでいる。
……まさか、時間がずれてる?。
ダイナーの?。それとも私の………?。
『……うわあぁぁぁぁぁっ!!。』
やっちまったぁぁぁぁ!。
絶叫しながら私は全力で走った。
『(ごめん。ごめんね真昼ちゃん……!)。』
すぐ近くの波の音が、まるでズレた時計に翻弄される私をせせら笑っているように聞こえた。