スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第16章 chapter2 ⑤ トワイライト・シンドローム
〈……オマエラ、グッモーニンッ! 本日も絶好の南国日和ですよーっ!〉
……あ、もう朝か。
ある程度のところまでノート書いて寝たけど、あっという間すぎてあんまり寝た感覚がないなぁ。
……まだちょっと眠いや。
でも、レストランに行っとこうかな。
簡単に身支度を済ませ、私はコテージを出た。
「――話す気はねーっつってんだろッ!」
と、少し遠くから怒鳴り声がした。
あれは九頭龍くんと日向くんだ。
「やっぱそうなのか……。だったら、お前が手に持ってるのって………なぁ、その封筒の中に何が入ってるんだ?」
「う、うっせーぞ! テメーはいつからオレを尋問できる立場になった!?」
「じ、尋問なんてつもりはない……! 俺はただ……」
封筒……?。あ、動機の特典だ。
……2人とも話すのに夢中で私に気付いてないっぽいけど、このまま素通りするべきじゃないよな。
一応止めに入っとこう。
『2人とも、喧嘩はダメだよー。』
「あ? 何だテメーは」
『朝から陰険な雰囲気だったからね……。ほら、先生も言ってたじゃん、「らーぶらーぶ」って。』
うわぁ……すごい睨まれてる。
当然いきなり止めに入った私が悪いとは思うけど。
「希灯……今の話はな、えっと……」
「チッ……とにかく、もう2度とオレに構うんじゃねー! じゃねーと、マジでぶっ殺すからな!」
そう言って、九頭龍くんは自分のコテージに帰ってしまった。
『あー……帰っちゃったね? 日向くん。』
「あ、あぁ……そうだな」
少し不安げな顔で日向くんは九頭龍くんのコテージを見つめた。
『そういえば、今の話って……。』
「多分……九頭龍はあのゲームをプレイしたんだと思う」
『もうしちゃったのかぁ……何も事が起きないといいね。』
確か九頭龍くんは、あの封筒の中身を見た後でそれを真昼ちゃんに渡しに行くんだったかな。
いつ渡しに行くのかまでは知らないし、見張っとくのも不自然だからそこまではしないでおこう。
「……希灯はこれから朝食か?」
『うん、そうだよ。』
「じゃあ、一緒に行くか。俺もレストランに向かう途中だったんだ」
そういうわけで日向くんと2人でレストランに行くことになった。
ホテルの大きな入口の横の階段から直接入ると、レストランには1人の人しか居なかった。
「あっ、丁度良かった! こんな時に限って誰も来ないから待ってたんだよ」