スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第16章 chapter2 ⑤ トワイライト・シンドローム
「では発表しまーす! じゃじゃーん! その名も"トワイライトシンドローム殺人事件"です!」
モノクマは筐体の横に立ち、じゃじゃーん!とタイトルを強調させた。
「何それー! なんかダサーい! もっと教授がナゾトキしたり、かわいいモンスターを集めるヤツがいいよー」
「バッカ……滅多な事を言うモンじゃないよ! 各方面から圧力をかけられたらどうするんだッ!」
ヒヨコちゃんが投げかけた野次にモノクマは冷や汗らしきものを浮かべた。
「トワイライトシンドローム……1996年に第1作目が発売されたアドベンチャーゲーム……。女子高生達が数々の都市伝説の真偽を確かめるべく、探索していくストーリーと……横スクロール型のフィールドでキャラクターを操作していくのが特徴のゲームだよ」
千秋ちゃんがオタク特有の1本喋りに近い解説を始めた。
さすがゲーマーだね、千秋ちゃん。
「ゲームなどと軟弱なものには興味ないのぉ! それに……そんな古いゲームなど世代的にも知らんわい!」
「その顔で言われても信憑性薄いんだけど」
軟弱かどうかはさておき、みんなあんまり興味を示してないみたい。
まぁ、このメンツ的にゲームを日常的にやってる人も少なそうだし……。
「でもさー、アドベンチャーゲームって、かったるくて退屈なヤツでしょー?」
ヒヨコちゃんが悪態を吐く。さっき言ってた教授が謎解きするやつのジャンルもアドベンチャーなんだけどね。
「アドベンチャーゲームを否定するなって……。それに色々と仕方がないんだよ、なんかこう……予算上のつごうとかね!」
プログラムの中だから予算とか関係ないはずじゃん。
モノクマは一体何の話をしてるのかな……?。
小さな疑問を浮かべていると、ふと隣に立つ千秋ちゃんが大きめの溜め息を吐いた。
「あーあ、シリーズのファンだったのになー。なんか汚されちゃった気分だなー」
「むしろ感謝の涙で顔を汚すべきじゃないの? 埋もれたタイトルに光を当ててあげたんだからさぁ!」
責めるように批難する千秋ちゃんにモノクマが反論した。
でも、あんまり勝ち目のある反論じゃないな。
「で、このゲームにどんな意味があるんだ? どうせただゲームを楽しめって訳じゃないんだろ?」
「そうだな。モノクマのことだ、きっと何かの罠だろう」
日向くんと十神くんの問いに、モノクマは振り返る。