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第15章 chapter2 ④ 朝ご飯


「取り合えず1人目は拘束したとして……あともう1人が問題じゃな」
「えっ、1人目? それってもしかして」
花村くんが言いながら、ある方角に振り返る。
間違いなく、旧館の方角だった。
「そうじゃっ、裏切り者のうちの1人は絶対に狛枝の野郎じゃあ!!」
握り拳をつくり、自信満々に弐大くんは旧館の方を指差した。
「まぁ……確かに狛枝が一番可能性が高いけど、裏切り者ならもうちょっと隠したりするんじゃない?」
「世界を滅ぼすほどの連中じゃから、思想がおかしくて当然じゃあっ!!」
うーん、誤解があるにしろ、真っ向からそう言われると結構クるなぁ。
まぁ、狛枝くんが疑われてる方がこっちとしても都合が良いからこの話題はそのままにしとこう。



何の解決策も見つからないまま、みんなはレストランを後にした。
裏切り者の話も、残りのもう1人のことは曖昧になった。
さて、今夜あたりにモノクマが2つ目の動機を用意してくるだろうから、何か策を考えとかないとな。
ホテルのロビーから出ると、旧館の前に真昼ちゃんが立っているのを見つけた。
『そういえば狛枝くんの朝ご飯……。』
すっかり忘れるところだった、と真昼ちゃんにかけ寄る。
すると、近寄った私に気づいて真昼ちゃんは振り返った。
「あっ誉稀ちゃん、丁度良かった」
少し困り顔の真昼ちゃんは、手にトーストとか牛乳とかが乗せられたトレイを持って私に差し出す。
「ごめん……ちょっと狛枝がね、「ボクは希灯サンとパンがいいなぁ」って言って聞かないのよ。あたしじゃ埒があかないから任せていいかな」
申し訳なさそうな真昼ちゃんにトレイを渡された。
『うん、いいよ。』
「ありがとう……ごめんね。念の為あたしもついていくよ」



旧館の中の狛枝くんのいる部屋に入る。
真昼ちゃんにはこの部屋の扉のすぐ近くで待ってもらってる。何かあった時のためにってことでね。
『狛枝くん、御飯の時間だよ。』
それを聞いて、床に縛られて突っ伏してた狛枝くんは勢いよく背筋でもするかのように大きく顔を上げた。しかも超が付くほどの超笑顔。
「おはよう、希灯サン!」
『…………っ?!。』
突然芋虫みたいな反り返り方をしてきた狛枝くんにびびって危うくトレイを落としそうになった。
さすがに2日連続で牛乳まみれは不憫だ。
『う……うん、おはよう………。』
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