• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第15章 chapter2 ④ 朝ご飯


「おははははははははははははははようございまーっす! ……誉稀ちゃん、今唯吹が「は」を何回言ったかわかるっすか?」
『えーっと、10回?。』
「おしいッス! さっきの「おはようございます」の「は」は全部で14回になるっすよ」
レストランに入った途端、目の前に「は」を連呼する唯吹ちゃんが現れた。
『おはよう。朝から元気だね。』
「そうッス! 皆を元気付けるためにも、唯吹の暇潰しのためにも、このまま全員に言うっすよ!」
……理由はなんであれ、そういう明るい雰囲気にしようとしてくれるっていうのは私としても助かることだな。
状況を深く把握してないみんなにとっては、このプロジェクトなんてただの拉致だもの。
きっとみんな普通に振る舞ってても心の中じゃしっかり怯えてるはずなんだ。
だから何か……息抜きとか、気を紛らわすこととかは大事なんだよね。
『おはよ、千秋ちゃん。』
まだ眠そうな千秋ちゃんの向かい側に座る。
「ん……おはよう誉稀ちゃん」
『うん、おはよう。』
目の辺りを擦りながら大きな欠伸。
まるで猫みたいっていっつも思うんだよなぁ、千秋ちゃんの仕草は。
『昨日はちゃんと眠れた?。』
「11時くらいに起きて……そのままずっとゲームしてた………」
安定の寝ずゲーだった。目とかチカチカしないのかな……?。
『あー、それでさぁ……。』
「おい、お前ら、昨日のことで少し話し合わないか」
何となく世間話をしようと思って言いかけた瞬間、十神くんが椅子から立ち上がってみんなに呼び掛けをした。
「昨日のって……世界の破壊者とかのことか?」
「あぁ、そうだ」
箸を止めた日向くんに、十神くんが頷いた。
「世界の破壊者とか裏切り者とか……何か分かった奴いるか?」
左右田くんがみんなにそう聞いたけど、都合の良い返事なんて返ってくるわけなかった。
「一晩寝ただけでそんな簡単にわかる訳ないだろ………」
「そりゃそうだよね、急には分からないでしょ」
「それどころか睡眠不足だ。あんな訳の分からない話を聞かされたせいでな」
コーヒーカップを片手に持ったペコちゃんの目はいつもより少し鋭くなってるような気がした。
あらら……目の下にうっすらクマが見えるよ。
「で、でも……本当に本当なんですかねぇ……。私達の中に裏切り者がいるなんて………」
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp