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第14章 chapter2 ③ 千秋ちゃんとモノミちゃん
「それにしても、希灯さんはすごいでちゅね。先生は感心していまちゅ。……でも、無理はできるだけしないでくだちゃいね」
もしかして、旧館で狛枝くんの凶行を止めたことを言ってるのかな。
『うん、わかったよ。気を付ける。』
そう言って微笑んでみせると、モノミ先生はホッとした表情になった。
「よかったでちゅ……。それに、千秋ちゃんも少しずつ他のミナサンと馴染んできているので、先生安心でちゅ。あんまり自分からコミュニケーションを取るような子じゃありまちぇんから………」
『そうだね。……あ、そう言えば先生と七海ちゃんって、みんなのいないところじゃ名前呼びだよね。私もそうしようかな。』
横にいる七海ちゃんの頭を撫でながら、『千秋ちゃ~ん。』とふざけ気味に囁きかけてみる。
そしたらモノミ先生が嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、あちしも希灯さんのこと、「誉稀ちゃん」って呼ばせてもらいまちゅね」
『うん。……改めてよろしくね、モノミちゃん。』
ちょっと照れくさい感じもするけど、何だか友達になれたみたいに思えて嬉しくなった。モノミちゃんと千秋ちゃんか……。
「…………ん」
『あ、起きたかな……?。』
隣で寝被っていた千秋ちゃんが顔を上げる。
「……あれ? 希灯さん、だ…………」
まだ眠そうにしながら私とモノミちゃんを見た。
『おはよう、千秋ちゃん。』
「…………?」
いきなり下の名前で呼ばれたからか、少し不思議そうな顔をした。
「ウフフ。千秋ちゃん、実は今でちゅね、これからは3人とも名前で呼び合おうって決めたところなんでちゅよ」
「へぇ、そうなんだ………」
大きな欠伸をひとつした後、千秋ちゃんは私の顔に目を向けた。
「私も希灯さんのことを「誉稀ちゃん」って呼んでもいいってことだね………?」
『うん、そうだよ。千秋ちゃん。』
そう返すと、千秋ちゃんはゆるく微笑んでくれて、そのまま沈み込むようにテーブルに頭を伏せた。
…………って、あれ?。
『……もしもーし。千秋ちゃん?。』
「…………」
肩を軽く揺するけど、千秋ちゃんはその姿勢のまま深い呼吸を繰り返すだけだった。
『あー……、また眠っちゃったかな。』
「そ、そうみたいでちゅね」
モノミちゃんと顔を見合わせて、2人で小さく笑った。