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第14章 chapter2 ③ 千秋ちゃんとモノミちゃん
夕食を食べにレストランへ行くと、その場には七海ちゃんがポツンと1人だけで座って食べていた。
『七海ちゃん、隣いい?。』
「………」
呼びかけも虚しく、七海ちゃんは無反応。
『あれれ……もしかして寝てる?。』
頭の下がり具合が少しずつ低くなってきた。
このまま行けば確実にお皿の中へと顔面ダイヴだろうな。
なんとかそうなる前に七海ちゃんの分の食器を横に避けておこう。
『ほら、七海ちゃん、ご飯まだ途中でしょ。起きようよ。』
肩を軽く叩いて耳元で言っても、それだけじゃ起きないらしく「むにゃ……」と言いながらテーブルの上にうつ伏せになってしまった。
『あー……。これはもう、起きないな……。』
揺すっても鼻つまんでも起きる気配のない七海ちゃん。
万策尽きた私は、パンをかじりながら七海ちゃんの横でただ何となく座っていた。
『………はぁ、疲れたな。』
暗くなった外をレストランの中から眺め、ついそんなことを呟いてしまった。
「だ、大丈夫でちゅか?」
誰にも聞かれなくてよかったと思った瞬間にモノミ先生が現れた。
『先生、こんばんは。』
「はい、こんばんは。……お疲れみたいでちゅね」
モノミ先生は心配そうにしながら私の向かい側の席に座る。
「昨日、旧館でミナサンを助けてもらったり、今日は狛枝さんのお世話をやってもらったり……そういうのは先生のあちしがしなきゃいけないことなのに希灯さんにばかりさせてしまっていまちゅね……。何だか不甲斐ないでちゅ」
『そんなことないよ。私だって機関の一員なんだから、みんなの為にもっと頑張りたいんだ。』
辺りに他の人がいないかどうか少し見回してから言った。
ただでさえ今日のモノクマのせいでみんなは未来機関を警戒してるんだから、聞かれちゃマズいんだよなぁ。
「あ、大丈夫でちゅよ。レストラン周辺からは今、足音や喋り声は聞こえまちぇん」
『そうなんだ。わかった、ありがとう。』
モノミ先生が私の動作の意図に気付いて教えてくれた。
気が利くなぁ。
『耳がいいね。助かるよ。』
「えぇ、あちしはそういう設定でちゅから」
何気なく言った私に、モノミ先生は嬉しそうな、でも少し寂しそうな顔をした。
「そういう設定」……。先生にしては少し変な言い回しだな。
普通なら「あちしはウサギでちゅから」とでも言うんだろうに。
「ウサミ」の正体を知ってる私に対してだからなのかな?。