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第13章 chapter2 ② 遺跡の扉


「モノクマ………テメーはどうなんだ? 言い出しっぺはテメーだぞ……」
「うぷぷぷぷぷぷ……」
九頭龍くんの質問にモノクマは反応せず、ただいつものように含みのある笑い方をした。
「何がおかしい?」
今まで黙っていた田中くんもモノクマに向けて口を開いた。
「ところで、オマエラはさ……"世界の破壊者"と呼ばれる組織を知ってる?」
うぷぷ、とモノクマは私たちを見つめる。
「……世界の破壊者?」
日向くんが初めて聞く名前に首を傾げる。
「し、質問してんのはこっちだ。勝手に話を変えてんじゃねーぞ!」
「オマエラがスルーしたい気持ちはわかるよ……。だって"世界の破壊者"なんて恥ずかしい名称だもんね。中学生どころか小学生が考えたような恥ずかしい設定の名称だもんね。でも、実際にいるんだから仕方ないよね! そう呼ばれている組織がさ!」
モノクマの言葉に嘘はなかった。
だって……世界に蔓延る絶望たちに、未来機関はそう呼ばれているから。
「その組織が……なんだと言うのだ?」
ペコちゃんが急に出てきた組織について問いかけると、モノクマはまたも笑う。
「文字通りだよ……そいつらは世界を破壊したんだ!」
「せ、世界を破壊ぃぃぃぃ!?」
モノクマのその言葉に、みんなは驚いた反応を見せる。
「あのね……大袈裟でも比喩でもなんでもないんだ。連中は本当に世界を破壊してしまったんだよ。ね、まさに"世界の破壊者"って言うに相応しい連中だと思わない?」
「要は…テロリストのような組織という事か……?」
「テロリストかぁ……近いかもしれないね。でも、テロリストと呼ばれるのは敗者だけなんだよ。勝者になれば、彼らは"英雄"と呼ばれるんだ。そういう意味では……むしろ彼らは英雄だよね。世界を破壊した英雄なんだよ!」
声高らかに叫ぶモノクマ。
私は以前と同じく、信頼できないマスメディアとかのニュースを見ている気分でいた。
いくらそれが真実でも、見る視点とか伝え方で随分と内容の印象は変わる。
視聴者たちは何も知らずにその話を言葉の通りに受けとめちゃうんだ。
「い、意味わかんない事言わないでよ!」
モノクマの言葉に一番に反応した真昼ちゃんは少し顔を青くさせて怒鳴った。
「それがなんだって言うの? まさか……アタシ達をこんな目に遭わせているのが、その組織とか言わないよね………?」
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