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第13章 chapter2 ② 遺跡の扉
「さて……ペガサスファンタジーのようなラッシュで妹を黙らせたところで……」
そこにいる私たち一同にモノクマは向き直る。
「ここはジャバウォック島のミステリーだね。ボクやモノミでも解き明かせないミステリーだよ。だからこそ、ボクはオマエラに期待してるんだ! オマエラがその謎に辿り着ける事をね!」
短い手でモノクマは私たちの方をビシッと指差した。
「へっ、そんなの簡単だ……そこの白黒タヌキが前に言ってたヤツに、聞けばいいんだけなんじゃねーのか?」
格好つけたままの体勢のモノクマに、九頭龍くんがそう返す。
するとモノクマが首を傾げてみせた。
「ねぇ、オマエラはどうして17人もいるのかね? この島に来る予定の希望ヶ峰学園の生徒は、全部で15人だったはずなのに……」
そこでモノクマは一呼吸置くと、次の瞬間にわざとらしく表情を変えた。
「そっか! きっとオマエラの中に、ボクの知らない"裏切り者"が2人も紛れ込んでるせいだ! ……なんちゃって」
しかもご丁寧に思いっきり、声を張り上げて。
「あたし達の中には裏切り者がいる……そこのブサイクなタヌキちゃんが前にも言ってたね」
「アーハッハッハ! ブサイクとかタヌキとか、それくらいじゃボクは少しもへこまないよ!」
台詞とは裏腹に、モノクマはズズーンと肩を落とす。
「めっちゃ へこんでるよっ!?」
そんなモノクマには唯吹ちゃんが驚愕の表情でツッコんだ。
「……その"裏切り者"なら知ってんじゃねーか? その扉の開け方くらいはよぉ……。で、きっとその扉の向こうには、船とか連絡手段とかが隠されてやがんだ」
「それか……モノクマとかモノミを操ってるヤツがそこに隠れてるのかも!」
九頭龍くんと真昼ちゃんが扉の向こうへの予想を掻き立てた。
でも……それらも多分違う。そもそもモノクマ曰く"裏切り者"の私と七海ちゃんはパスワードなんて知らないし、この世界はプログラムだからそんなものはないし、操ってる人もいない。
「で、でもぉ……本当に裏切り者なんているんですかぁ?」
「いるに決まってんだろ! どいつだ、とっとと白状しやがれ!」
怒鳴る九頭龍くんに、他のみんなもきょろきょろとお互いを疑うような視線を送り始める。
「い、いまちぇんよ……裏切り者なんて…どこにも居まちぇんって!」
そんな彼らを見て、モノミ先生がモノクマの言葉を撤回しようと叫ぶ。