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第13章 chapter2 ② 遺跡の扉
「そ、そんなことよりもでちゅね……ミナサンは希望のカケラを集めて仲良く島での生活を続けてくだちゃい………」
「そんなこと言って、本当は遺跡の中がどうなってるのか知ってるんじゃないのか?」
「絶対そーだよ。だからああして砂埃で扉を隠してたんでしょ!?」
十神くんに続いてヒヨコちゃんが身を乗り出した。
「じゃあ、あれはやっぱり意図的に隠されていたものなんですね。そうなんですよね」
珍しくどもらなかった罪木さんが同意すると、ヒヨコちゃんの目付きが一気に変わる。
「おい、何アンタが対等な口きいてんだよッ!!」
「ひ、ひえぇ、すいませぇん!」
ヒヨコちゃんが罪木さんの髪をグイッと引っ張った。
「すいませんって言えよ、オラ!」
「だ、だから言ってるじゃないですかぁ……。すいませぇん……って!」
そんなやり取りを横目に、弐大くんは顎に手を当て少しだけ唸った。
「もしや……この島に住民が居らんのは、この厳重な扉が関係しているのではないか?」
『……何か閃いたの?。』
「うむ。要は、ここはシェルターのような場所で、島民はこの中に隠れているのかもしれんな」
大きな扉を見つめて、また唸る。
「シェルターに隠れるほどの事が起きてるの? だとしたら……あたし達の方がヤバイじゃん」
弐大くんの予想に真昼ちゃんはたじろいだ。
この中って本当に何なんだろう。
弐大くんが言ったことが当たってないのは知ってるけど、関係者の私まで教えてもらってないってことだから、「どうでもいいもの」か「本当に重要なもの」のどちらかだなぁ……。
「うーん。色んな可能性が頭をよぎるね。だけど、今はまだ確かめようがなさそうだね。その扉ったら凄く頑丈なんだもん。それも……物質的な意味だけじゃなくて、もっと本質的な意味でね」
「……は? 何言ってんだ?」
終里さんがどういうことだ、とモノクマに言った。
「たとえば……いくら神出鬼没なボクやモノミでも、その扉の奥には入れないんだよ」
「え? あんたも入れないんでちゅか? という事はあんたもあちしと同じで………」
「コラァ! それ以上の失言はやめろォオッ!!」
何か言いかけたモノミ先生に、すかさずモノクマは容赦なく殴りかかる。
「うぎゃあああああああああああ! 音速を越える音速のようなラッシュは、身が持ちませーん!」
モノミ先生は妙に長い説明的文章を叫んで地に伏した。