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第38章 Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ
『(私は……こんな結末を見るためにみんなを生き返らせたわけじゃない……)。』
手から電子生徒手帳がポロリと落ちた。
力が入らない。
みんなが生きて外の世界に出られるなら……ただそれだけの気持ちでここまでやってきたのに。
『(何もかも……無駄だったってこと……?)。』
犇々と、虚無感が背筋を這い上がってくる。
頭がぐわんぐわんと揺れて、足元が消えてなくなるような感じ。
この感覚……今までの人生でも何度か経験したことがある。
『…………。』
絶望した、なんて言わない。言うわけにはいかない。
歯を食い縛りながら、床に落ちた電子生徒手帳をまた拾い上げる。
諦めるにはまだ早い。
けど……希望を抱くにはあまりにも希望が無さすぎる。
このまま彼らの状況が動かなかったら?。
何もかも江ノ島の想定通りにしか事が運ばなかったら?。
何にもならない。思考停止も現状維持も、何の意味もない。
画面には相変わらず、同じ景色が続いている。
虚ろな目で状況を悲観する彼らと、何とか説得を試みている苗木くん。「結論なんて永遠に出ない」と煽る江ノ島。
もうダメそう。ここから良くなるビジョンが見えない。
私も、彼らも、一生一緒にこの世界に留まり続けるしかない。
〈……それは違うぞ!!〉
ふいに、日向くんの声がした。
手に持った電子生徒手帳の画面を再度覗き込む。
『……!?。』
日向くんの髪は真っ白になり、瞳も真っ赤に変わっていた。
〈きっと希望だけじゃない……絶望だってたくさんあるだろうな。どんな未来になるかなんて分からないけど……でも、俺達の未来は俺達のものだ! もう誰にも渡さないぞ!〉
〈………………は? アンタ誰?〉
江ノ島が呆気に取られている。さっきまで青ざめた顔で突っ立っていたはずの日向くんの変化を江ノ島も把握しきれてないらしい。
〈俺は決めたぞ……もう逃げない……俺は自分の未来と戦う! あいつが創ってくれた未来と戦う! 誰かのためじゃない、自分のためにだ!〉