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第38章  Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ


〈そ、そうか……普通に「卒業」を選べばいいだけ……か……〉
そんな弱々しい声が、生徒手帳から漏れる。
日向くんだ。明らかに憔悴しきっている。
卒業を選んだら、たしかに日向くんたちは島の記憶を持ったまま出られる。
そして苗木くんはプログラム内に残され、江ノ島は私の体を乗っ取って外の世界に出てしまう。
未来機関員として、絶望に染まってない側として、見過ごすわけにはいかない。
だけど、留年や強制シャットダウンを彼らに押し付けるのもかなり酷な話だ。
卒業して外の世界に出た瞬間に江ノ島の操る私の体を捕縛かつ処分し、プログラム内に残された苗木くんは響子ちゃんや十神くんが何とか脱出させられるよう色々頑張るとか……それが出来れば、卒業を選択するのが一番丸いかな。
でもそれは、出来なかったときのリスクが大きすぎる。
万が一江ノ島アルターエゴを止められなかったら、世界はまた絶望に戻ってしまう。苗木くんも一生外の世界に出られなくなる。
それはどうしても避けなければいけない。
未来へ進むには、強制シャットダウンをするのが一番確実だと思う。
〈……で、アンタらは堪えられんの? ここで感じた感動や友情や愛情や何もかもが、セーブデータにも残らないまま消えちゃって……一緒に過ごしてきた七海さんのことも、アンタらのために命を賭した希灯さんのことも忘れちゃって、日向クンに至っては存在そのものが消えてしまう……それも、憧れてた希望ヶ峰学園のせいでね〉
江ノ島盾子だ。
みんなが強制シャットダウンを選ばないように、焦らせて、不安にさせようとしている。
向かうべき未来を見えなくさせようとしている。
〈そんな絶望に堪えられんのかよ? 誰のために堪えるんだよ?顔も知らない連中のためか? 感謝すらしてくれない連中のためか? ……それは"希望"なのかよ?〉
自分にとっての希望。相手にとっての希望。世界にとっての希望。
誰かのために。自分さえ良ければ。
どっちも正しい。
嫌々他人のために自分を犠牲にするのも、後悔を抱えながら我が身可愛さに逃避するのも、選ぶこと自体は自由。
〈みんな……惑わされちゃダメだよ……どっちが本当の希望なのかよく考えてくれ……!〉
〈どっちが本当の絶望なのかもね!〉
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