スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第38章 Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ
「で、できないって……なんでだよ?」
「そんな風にね……トンカツになった母親を夕食に出された子豚みたいな顔をしてるようなヤツらにね……強制シャットダウンで"超高校級の絶望"に戻るなんてしんどい選択はできっこねーんだよ!」
強い口調でなじりながら、江ノ島は一同を指差した。
「…………は?」
「"超高校級の絶望"に……戻る?」
思ってもみなかったことを言われ、日向たちは唖然とする。
画面の中の江ノ島は眼鏡をクイ、と上げながらさらに言葉を続けた。
「えー、強制シャットダウンで新世界プログラムを終了させると"プログラム上にある全て"が消去されるそうです。わたくし江ノ島アルターエゴはもちろん、ここに存在するアバターも……もれなくですね」
「そ、それって……わたし達も消えるってこと!?」
「消えるわけじゃない。ただし"卒業プログラム"という正規プロセスを通らずにプログラムが終了するから……アバターの記憶は上書きされずに消えて、キミ達はプログラムに入る前の状態に戻ることになってはしまう」
「つまりその入る前の状態というのが……"超高校級の絶望"の俺様達ということだな?」
苗木の補足に、田中がそう結論付ける。
「そう! アタシに絶望的に操られて、絶望に絶望してた頃のアンタらにね!」
「そっ、そんなっ!!」
「マ、マジかよ……! そんなの……何とかなんねーのかよッ!」
「卒業」ではない方法で外に出ると、自分の知っている自身ではなくなる。
そんな不安や恐怖に駆られ、一同は慌てふためいた。
「江ノ島を止めるにはこれしかないんだ。辛い選択だろうけど……みんなならきっと乗り越えられるはずだよ! だから、絶望を打ち破るためにボクらと一緒に戦ってほしいんだ!」
「そ、そんなこと言われたってよぉ……」
「いやだ……怖いよ……」
「うぅっ……きょ、強制シャットダウンすれば、終われると思ったのに……こんなの、あんまりですぅ……!」
乗り越えろ。打ち破れ。
精神的に疲弊している中、円満に外に出られるという希望も失った上でそんな言葉を掛けられ、何人かが泣き始める。
「し、心配しないで……外に出た後もボクやボクの仲間達が精一杯サポートするよ」