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第37章 Chapter6 ⑤卒業試験
「卒業」を選ぶとゲーム内の記憶のみが引き継がれ、奪われていた学園生活の記憶は完全に失われる。
超高校級の絶望ではなかった時間も含め、希望ヶ峰学園に入学した日以降の全ての現実世界での記憶を失う。
そんな話に、何人もが及び腰になった。
「ちなみに……「卒業」を選ばなかった場合はどうなるのですか?」
おそるおそる、ソニアが希灯に訊く。
『このまま南国生活を続けてもらうだけだよ。』
「おい……なんでそんなこと聞いてんだよ?」
「だ、だって……外の世界に出ても、わたくし達や社会は滅茶苦茶な状態なんですよ?それなら、むしろこの島にいた方が……」
モノクマや希灯から出された外の情報と現状の環境を鑑みつつ、まだ迷いのある口調でそう言い返した。
「無理して辛い現実に出なくてもいいんじゃない? ここでずーっとゲームしていようよ」
ソニアの言葉にモノクマが同調するように声をかける。
「バ、バカ言うな! これ以上こんな狂った世界にいたらマジで頭がどうかしちまうって!」
「希灯が必死こいて俺らを外に出すために今まで気張ってくれてたんだろ……? なら出る一択だろうが」
左右田に続き、終里もそう主張する。
「応ッ!それにワケ分からん状態になっとるらしいワシらも改善されるんじゃから、良いこと尽くしじゃねえか!」
「むしろ卒業するしかないよね!」
口々にそう言い、卒業を選ぶ流れが出来上がっていく。
「うぷぷぷ……!」
一同の様子と、それを嬉々として眺める希灯とモノクマを見る。
日向は状況の違和感を拭いきれなかった。
「……ちょっと待ってくれ。決めるのはもう少し待ってくれないか」
「オメーもソニアみてーに怖気づいたのか!?」
「いや、そうじゃない……。だけど何かおかしいと思わないか?」
声を荒げる終里を制しつつ日向が全員に向けて言う。
モノクマが自分たちがここから出ていくことにノリ気なのも理由が分からないし、希灯も言動や挙動、表情がどこか違う気がした。
モノクマと希灯が共謀して「卒業」を選ぶように誘導しているように感じる。
『おかしいって……何が?。』
そんなことを警戒した日向に、威圧感のある視線が向けられる。