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第37章 Chapter6 ⑤卒業試験
「そっ、それって僕ら全員が該当する話なの……? 僕がお母ちゃんに……大事な家族に手を出すなんて、そんなのありえないって……」
花村が涙を浮かべながら震える声で言う。
「家族も仲間も自分の体もって……さ、さすがに盛り過ぎじゃねーのか?」
「そ、そうだ! 俺達がそんなことをするはずないだろ!」
『…………本当にそう思う?。』
神妙な面持ちで希灯が日向に目を向ける。
「……ッ!!」
希灯と視線が合った瞬間、日向の脳裏に、ある記憶が鮮明に浮かんだ。
「(今のは……狛枝? でも、なんで……)」
頭を押さえて呻いた日向に、希灯が覗き込むようにして話しかける。
『見えた?。君の奪われた記憶のほんの一部分を返してみたんだけど、どうかな?。』
「ど、どうかなって……。本当にさっきのが「外の世界の記憶」なのか……?」
先ほど見えた薄笑いを浮かべる狛枝。その左腕には包帯が巻かれ、手首から先は赤いつけ爪の付いた女のものになっていた。
「狛枝がわざわざ自分の腕を切り落として……そこに、女の腕を移植……したのか……?」
『女の腕はそうなんだけど……具体的には「死んだ江ノ島盾子の腕」だね。なんでそんなことしようと思ったのか知らないけど、腕が使い物にならなくなってもいいくらいに彼女のことを好きだったのかも。それか……江ノ島盾子と一体化する絶望を味わいたかった、とか?。』
「へぇ……ボクが?」
自身の健全な左腕を見ながら、狛枝が不愉快そうに呟く。
「そ、そんなことしても……腐ってしまうだけですよぉ! それに拒否反応や感染症のリスクだってありますし、全然推奨できませぇん……!」
「訳分かんねーよ……!」
『そんな訳分かんないことのために平気で腕を切り落とすのが"超高校級の絶望"なんだ。でもね、狛枝くんのそれですら序の口でしかないくらい、もっとヤバいことした人もいっぱい居るんだよ。』
困惑する一同を眺めながら喋る希灯の口調は、どこか得意げで、まるで小さな子に怖い話でも語って聞かせているかのようだった。
『知りたくない?。希望があればさっきの日向くんみたいに記憶の断片を見せてあげられるけど……』
「や、やめてください……! そんなもの、見たくありません!」
「作り話だ! 全部作り話に決まってる!」