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第37章 Chapter6 ⑤卒業試験

モノクマ主導の卒業試験が始まった。
私はその場に座ったまま、生徒手帳の画面を見続けていた。
現在、自分たちの居る場所が仮想世界だという情報を聞かされているみたい。
とりあえず今のところ命の危険はなさそうだけど……。
〈ゲームだから!〉
狼狽えるみんなからの質問に対して、畳み掛けるようにそう連呼するモノクマが画面に映っている。
『…………。』
みんなが心配だ。
見守ることしかできないのが悔しい。
でも、もしあの場に私が居たとして何ができるっていうんだろう?。
紛れもない真実でしかない。何もフォローできない。
〈これがゲーム世界っつーなら、ここにいるオレらは……何なんだよ……?〉
〈架空の存在……とか言うんじゃねーだろうな?〉
〈この世界を作ってるのは"新世界プログラム"っていう未来機関のプログラムなんだけどさ……それは、ユーザーの脳に直接作用を及ぼすことで、仮想現実世界を共有させる仕組みになってるんだ。つまりオマエラの本体は、ちゃんと"現実世界"にも存在してるってことだよ〉
不安げな声を宥めるようにモノクマが答える。
本物のジャバウォック島の未来機関の施設……みんなも私も、現実の体はそこにある。ポッドの中にいる。
今のみんなを構築しているのは、記憶を元に生成されたアバターで、現実の体とは違う。
本来ならプログラムの終わりまでみんなに知られるはずじゃなかった情報の公開に少しハラハラしながら、向こうの様子を見続ける。
〈現実世界の本体から"あるモノ"を取り除かれた上に再構築されたアバター……それがオマエラだよ〉
〈俺達から取り除かれたのは……"学園生活の記憶"なんだな?〉
受け入れがたい情報にみんながワァワァと騒ぐ中、日向くんがそうモノクマに確認する。
超高校級の絶望だったときの記憶を除去するために、正常だった頃の記憶も根こそぎ取るしかなかった。
みんなにとってはショックでしかないだろう。
『(信じたくないけど、日向くんも元はイズルくんだったんだよね。いや、元のイズルくんが……日向くんなのか。)』
私もいつの間にかイズルくんに関する記憶を奪われていた。
もしかしたら説得されて了承した可能性もあるけど……思い出した今、それなりに理不尽に感じてる。
『はぁ……。』
抱えた膝に電子生徒手帳を乗せる。
話がどう転んでいくか分からないけど、今はみんなを見守るしかない。
