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スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第10章 chapter1 ② 言い訳


「ぷっふー、だっさ~い! でもアンタみたいなゲロブタにはお似合いの格好だよねぇ」
「蜜柑ちゃん、大丈夫? あっちょっと男子、何見てんのよ! あっち行きなさいよ」
ヒヨコちゃんは嘲り笑い、真昼ちゃんはパンツ丸見えの罪木さんを介抱する。
その時、厨房まで凶器を取りに行っていた花村くんが戻ってきた。
「え、あれ? 何コレ!! まさか僕のために用意してくれたサプライズ!? ムフフフ……そそりますなぁ!」
さっきまで不安そうな顔だったのに、今は目の前のパラダイスに夢中になってる。
「タイミング的にはバースデー並のサプライズっすけど、これはただの事故っすよ!」
「うっひょー!」とハイテンションに唯吹ちゃんが叫んだ。
「あぁッおめぇ旨そうなもの持ってんじゃねえかよ。俺によこせ!」
ふいに終里さんが花村くんを指差す。
花村くんの手には大きな骨付き肉があった。
「あ、これはさっきの……」
「俺のもんだぁー!!」
目にも止まらぬ早さで終里さんは花村くんの手から肉を奪い取り、大口で食らいついた。それに十神くんも身を乗り出す。
「ズルイぞ終里、俺にも分けろ!」
「絶対やらねぇッ」
2人が食らいつく骨付き肉を、花村くんは必死に取り返そうとする。
「駄目だよっ、食べてくれるのは嬉しいけどコレ危ないんだから……」
そう言って骨の端を掴むと、そのまま引っ張り、ずるりと細いものを引きずり出した。
「骨が……」
「何だあれ?」
出てきた細い鉄製の棒にみんなは疑問符を浮かべる。
「希灯さん、持ってきたよ」
『ありがとう、花村くん。』
手を前に差し出すと、花村くんは慎重に手渡してくれた。
『十神くん、この鉄串何だと思う?。』
骨の部分を持って、十神くんに鉄串を向ける。
「それは……シュラスコに使われていたものと同じ鉄串だな」
『そう、足りなかった1本がコレ。』
十神くんは食べかけの肉塊と鉄串を交互に見る。
「なるほど……どうりで見つからなかったわけだ」
「食べ物の中に凶器を隠すなんて、超高校級の料理人である彼らしい方法だね」
「料理人じゃなくてシェフって呼んでよ……」
口をはさんできた狛枝くんに花村くんが訂正を求めた。
いくらか学級裁判のときと同じ台詞が入ってるな……。
まぁ、今のこれもある意味学級裁判か。かなり一方的だけどね。
「……なぁ希灯、ちょっと聞いてもいいか?」
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