• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第10章 chapter1 ② 言い訳


『じゃあ、次は何で花村くんが床下にいたのかを話そうか。花村くん、下にいるとき手に何か持ってたよね?。それを持ってきてくれないかな。』
「え? えぇー……それはちょっと……」
花村くんは気不味そうに後ずさる。
『大丈夫。狛枝くんの計画を止めようとしてくれてたんでしょ?。誰も責めたりしないよ。』
「ほ、ほんと? 本当にそう思う?」
『うん。』
「わかった、じゃあ持ってくるよ!」
そう言って花村くんは厨房に行くために出ていった。
「希灯、花村は一体何を持っていたんだ?」
『後でわかるよ。』
「今言え、お前は花村が何を持っているのか知っているんだろう」
十神くんは私がいろいろ知っていることを不審に思ってる。でもバレない方がいいよなぁ、みんなが先のことを知ると未来が変わりすぎて予想がつかなくなっちゃう。
『知らな』
「だぁーッ! 狛枝テメェ、よくもあんなの仕掛けやがったなぁ!!」
『………。』
バァーン!と勢いよく開けられた扉から左右田くんが私の言葉を遮りながら飛び出し、羽交い締めされたままの狛枝くんの頭をスパーンッと叩いた。
「ど、どうしたんだ左右田……」
「日向、どうもこうもコイツの仕掛けやがったものでヤケドしたんだよッ」
「や、火傷ですかぁ!? たっ大変ですぅ、私に見せてくださぁい」
罪木さんが左右田くんに駆け寄る。
「狛枝ぁ! 倉庫にアイロン置いたのオメーだろ!!」
「ボクだよ」
「しかも3つも、三台も停電までの間に電気付けっぱなしで置いてたろ!?」
アイロン火傷で完全にキレッキレな左右田くん。
「……でも、あんまり酷くはないみたいですぅ。き、きっとアイロンが冷めかけのところで触っちゃったんですね」
「あー……もういいもういい、もう痛くねえから気にすんな」
左右田くんが罪木さんを追い払うように手をシッシッと振った。
「ふゆぅ……で、ですが低温火傷でも化膿することはありますぅ、一応冷やした方がいいですよぅ……」
「おいおい、いいって言ってんだろ。ほっとけって」
罪木さんに掴まれた患部の方の手でバッと振り払った。
「ちょ、ちょっと左右田、アンタ女の子に何やってんの!」
真昼ちゃんの声のすぐ後、左右田くんの後ろでぐわらがっしゃーん的な音がした。
もしかして……。
「ふ、ふゆぅ、見ないでくださいぃぃ……!」
そこにはあられもない格好で床に倒れた罪木さんの姿があった。
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp