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第36章 chapter6 ④遠いあのとき


それに、イズルくんを含む絶望の残党のみんなは本来殺される予定だった。
未来機関の掲げる"希望に溢れた輝かしき未来のため"に。
苗木くんたちは絶望の残党たちが未来機関に処分されてしまわないよう、この新世界プログラムを用いて希望への更正を図った。それがこの南の島での数十日間の始まりだった。
『絶望してるからって理由で大切な人が殺されちゃうのなら、人格が変わるとしても殺される理由をなくすしかないよね……?。どう足掻いても……私にはイズルくんを失う未来しか用意されてなかったんだよ。』
目の前の感情のない視線が、まるで責めるように私を見つめ続けている。
『私のくせにそんな目で見ないでよ……。後悔したって遅いんだよ、何もかも全部。それとも何?。プログラムが始まる前に船でも出してイズルくんと駆け落ちでもすれば良かったとでも思ってる?。そんなの、付いてきてくれるわけないじゃん。イズルくんは別に私のことなんてどうとも思ってないんだから!。』
自分で言ってて悲しくなってきた。
イズルくんのために私が何をしようと、何が起ころうと、全て私のエゴでしかない。
そもそもイズルくんが未来機関に保護されたのだって、イズルくんの意思だろう。
イズルくんの不手際で捕まるなんてことはあり得るわけないし、もしそうだったとしても秒で脱走できるんだから。
イズルくんは何か目的があったからこそ、未来機関に保護されたし希望更正プログラムに掛けられもしたんだろう。
あぁ、そうだ。あの夜の管制室でもイズルくんは被験者を幽閉している部屋から勝手に抜け出してシステムに何か手を加えてた。
私はそれを突き止めようとしたけど何も分からなくて……せめて何か起こったとき内部から対応できるように監視者の1人になったんだっけ。
でも「イズルくんが何かしてた」って報告したらイズルくんが危険な目に遭うと思って誰にも原因は言えなくて……いきなり監視者になりたいって言い出した私を仲間たちが警戒して、イズルくんに関する私の記憶を取り除いてしまった。
それで、私は本当の目的を忘れたまま監視者になったと……。まあ起こったトラブルが"モノクマの出現"と"教師役の権利の乗っ取り"だったから、私が覚えてても出来ることは何もなかったんだけど。
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