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第36章 chapter6 ④遠いあのとき


イズルくんと過ごせて嬉しい。イズルくんと居ると楽しい。イズルくんのこともっと知りたい。イズルくん。イズルくんに会えなくなるのは寂しい。イズルくんに会いたい。イズルくん。イズルくんも校舎に居たら良かったのに。イズルくん無事かなぁ。イズルくん。イズルくんと再会できて嬉しい。イズルくんとずっと一緒に居たい。イズルくんがイズルくんじゃなくなるなんて嫌だ。イズルくん。イズルくんは前の人格をどう思ってるんだろう。イズルくんが別人になるなんて信じたくない。イズルくんに会いたい。イズルくんは本当に絶望してるの?。イズルくん。イズルくんが望むなら私は。イズルくん。このままじゃイズルくんが消えちゃう。いやだ。イズルくん。私……イズルくんのこと、大好きなのに。
『う、うう……うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!。』
頭に強制的に浮かんでくる何もかもを振り払いたくて、頭を抱えたまま地団駄を踏んで怒鳴る。
心を支配しているのはカムクライズルへの恋しさと、そんな記憶を無理やりねじ込まれたことへの怒りだった。
『イズルくんのこと思い出せてよかった!。でも思い出したくなかった!!。』
いつの間にか直立している"私"に向かって叫ぶ。
もう希望ヶ峰学園の制服姿じゃなくなっていて、今の私とそっくりそのままの姿をしていた。
"私"はただ無表情でこちらを見つめているだけだ。
『そりゃイズルくんが消えずに済むならそうしたかったよ!。私とイズルくん以外の何もかもを投げ捨てて逃避行でも何でもしたかったし、そもそもプログラムに参加させたくなかった!。』
私がイズルくんと再会したとき仲間に彼のことをベラベラと喋ってしまった影響で、イズルくんが「カムクラプロジェクト」の被害者だと発覚した。
元々はただの普通の青年で、イズルくんの人格はプロジェクトの影響で生まれた後発のものらしい。
希望更正プログラムが成功すればイズルくんの人格はなくなり、私の知らない元の人格に戻る。
その人は私の知るイズルくんではなくなるし、その人にとっても私は知らない人になる。
そんなの受け入れられなかった。受け入れられるはずがなかった。
『でもしょうがないじゃん……。未来機関は……絶望をこの世から無くして世界を希望に導かなきゃいけないんだから!!。私はその機関の一員なんだから!!。』
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