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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園
11037……狛枝が消してしまった、ネズミー城の石盤にあったという数字だ。
日向は無意識に相槌を打って肯定する。
「本来は……キミ達が"希望のカケラ"を集めたところで、あの遺跡の扉は開かれるはずだった。そして、"卒業試験"に挑むはずだったんだけど……ただ、"万が一の時の事"を考えて、ボクがあのパスワードを用意しておいたんだ。さっきも言ったように……このプログラムが完璧だとは言い切れなかったから……万が一だけど、監視役が暴走してしまう恐れもあるんじゃないかと思ってたんだ。あの「11037」ってパスワードを、教師役が苦手な場所に残したのはそういう理由だよ。まさか……先に気付いた狛枝クンが、あのパスワードを消すとは思ってなかったけど……」
男がシルエットの向こうで苦笑いを浮かべているのが何となく見えた気がした。
狛枝はそういう奴だ。
日向も苦笑しつつ、男の次の言葉を待った。
「とにかく……あのパスワードを"あの数字に"設定したのも、ボクなんだ。あのね、あの数字には秘密があるんだよ。ある人が……窮地に陥ったボクを救うために、残してくれた数字なんだ。何を言いたいか……わかってもらえるかな? ボクはその想いをキミらに託したんだ。キミ達の未来に託したんだ」
「…………」
「でも……"あいつ"は"卒業試験"そのものを悪用しようとしている……。きっと、"あいつ"はこの先の卒業試験でキミ達に絶望を叩きつけてくるはずだ……だけど、希望を諦めずに踏ん張ってほしい。ボクがそっちに行くまでなんとか持ち堪えてほしい! そうすれば……あいつを打ち負かす奥の手があるんだ!」
あいつ、とはモノクマのことだろうか。
モノクマを打ち負かす奥の手があることに日向は少し表情を明るくさせた。
「教師役の監視者が暴走した万が一の時に備えて……"卒業試験会場"で使うための、"特別な命令"を用意しておいたんだ。それが……"強制シャットダウン"なんだ」
「強制シャットダウン……?」
「その命令は……教師役の権限でも防ぐことができない。それは、監視者とは関係なく、キミ達がキミ達自身で選べる"終わり"なんだ。つまり、教師役の権限を奪い取ったあいつでも、それを止める事はできないはずだ」
先ほどモノクマに妨害されたアルターエゴの言いたかったことがこの"強制シャットダウン"なんだろう。