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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園
いつかの疑惑を思い出し、日向が絶句する。
「すぐにそっちに助けに行きたかったけど、ウイルスの妨害のせいで……できなかったんだ。こっちからの命令も……シャットダウンを含めて一切受け付けなくなっていた……。今の新世界プログラムは暴走状態にある……"あいつ"は"そっちの世界"で、他の干渉を受け付けない独立国を作ったんだ。でも……あのアルターエゴがこうしてボクが直接話をできる機会を作ってくれた……。それが今動いてるってことは……ボクの話すべき相手が、そこにいるって事だよね?」
どうやらモノクマの挙動がおかしくなったのも、この教室の見た目が変になったのもアルターエゴが仕組んだことらしい。
話し掛けてきた相手は日向の声が聞こえていないばかりか姿すら見えていないようだ。
「(この目の前のヤツは結局誰なんだ……?未来機関の人間なんだろうけど……)」
はたして自分達の味方なのだろうか。
「時間がないから……聞いてもらえていると信じて、一方的に喋らせてもらうよ。だけど……まずはみんなに謝らないとね。もちろん、謝って済むとは思ってないけど……こんな事になるとはボク達は想像もしてなかったんだ。まさか……新世界プログラムに、あんな凶悪なウイルスが紛れ込んでたなんて……でも、それも含めてボクらのせいだよ。それに気付けなかったボクらの責任だ」
先ほどアルターエゴから聞いたウイルスの件について謝っている。
危険な目に遭わせてしまいすまない、ということだろう。
「それに、ウイルスの事だけじゃない……。そもそも、このプログラム自体に問題がなかったとは言いきれない……。実を言うと、ボクは迷ってたんだ。キミ達にこのプログラムを運用するべきなのかって……」
後悔の滲むような苦しげな声を絞り出しながら、男が話していく。
「でも、キミ達を救うには、これしか方法がなかったんだ! ボクはキミ達を救いたかったんだよ!」
「(俺達を……救う……?)」
献身的で、明らかに味方の立場であるような発言だ。
しかし何から救うと言うのだろう。どうして"これ"が自分達を救う事になるんだ?
ふと思った疑問に一抹の不安を抱えつつ、男の言葉に耳を傾け続ける。
「キミは……卒業試験場に入る為のパスワードをもう見てるんだよね? あの「11037」ってヤツだよ」