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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


様子が変だ。
「お、おい……?」
日向がいつもより不可解なモノクマの挙動に動揺して声を掛ける。
「死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死」
どう見ても異様だった。立ち尽くしたまま「シ」を連呼するモノクマの声はまるで故障したCDプレイヤーのように途切れることなく続いている。
もはや音でしかない発声に日向がどうしようもなく狼狽えていると、やがて視界にモヤが掛かった。
「……!?」
黒いモヤは段々と広がり、視界を覆い尽くす。そうして驚いている間に、目の前の景色は一瞬で様変わりしてしまっていた。
「な……なんだ……? 何が、起きたんだ……?」
教室の景色はまるでゲーム内グラフィックのテクスチャが剥がれてしまったかのように色を失っていて、真四角の白い格子状の線が床や壁に張り巡らされている。
「そこに……いるんだよね?」
声がした。さっきまでアルターエゴがいた宙に浮く石板からだ。
しかしそこにアルターエゴの姿はなく、1人の青年のシルエットが赤々と表示されている。
「誰か……そこにいるんだよね?」
聞き慣れない男の声で話し掛けられ、日向は少し身構えた。
「お前は……誰だ? さっきのヤツとは……違うのか?」
恐るおそる言葉を返すも、話し掛けてきた相手は何の反応もしてこなかった。
「(もしかして、こいつ……こっちの声が聞こえてないのか?)」
訝しみながら男のシルエットを見つめていると、また声がした。
「ボクは今……アルターエゴを通して、そっちの世界に話し掛けている……。キミ達が"その空間"に消えてからは、そっちからの映像も途切れ途切れだったけど……。それでも……ボク達はずっと"見せられていた"んだ」
「……え?」
「キミ達がそこでやらされてた事を……ボク達はずっと見せられてたんだよ」
男の表情は見えないが、ひどく疲弊しているような声色だった。
まるでこちらの身を案じているような、この状況を良しと思っていないような感情が読み取れる。そんな話口調だった。
「見せ……られてた……?」
いつか話題に上がった、そこら中に仕掛けられている監視カメラのことが記憶に甦る。モノクマの為だけではなく、どこかに配信されているのではないかと。
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