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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園
「その監視者とかウイルスとやらの事をもう少し詳しく教えてもらえるか……?」
「えっとね……今回の新世界プログラムは、定員15人と"3人の監視者"で構成されてて……彼らは"教師"と"生徒"という立場に扮していたんだ。各々の立場から参加者達を導いていく予定だったんだよ。教師役にはキミ達に影響を及ぼす権限が与えられていて、たとえば……この世界のルール作りや、そのルールの管理とかがあったんだ」
教師役と聞いて、いつも先生を自称していたモノミの姿を思い返した。初日には教卓に立っていたし間違いなく教師役に該当するのはモノミだろう。
「だけど……ここに侵入してきたウイルスのせいで、ルールが変わってしまったんだ。教師役の権限は奪われ……暴力が存在しないはずの世界は改変されてしまった。絶対的な平和が約束されていたはずの"新世界プログラム"は……"外の世界"と同じように、暴力と死が蔓延する世界になってしまったんだ」
「そ、そのウイルスって何なんだ?」
「詳しい正体はわからないけど……その性能は僕の想定を遥かに越えていたよ。いくらセキュリティーを守ろうとブロックしても、その先の先を読んだように動いてきて……。結局、僕の権限であるはずの"世界を構築する"能力の一部まで奪ってしまった。それでこの世界の一部は向こうの都合のいいように改変されてしまったんだ……」
アルターエゴの話を聞く限りだと「未来機関は参加者達に平和な島生活を用意していたが、ウイルスに侵入されたせいでプログラム内がめちゃくちゃになってしまった」ということらしい。
未来機関が作った人工知能が一方的にやられまくっているということは、件のウイルスはこのアルターエゴを上回る性能を持っているということだ。
何の問題もなくコミュニケーションが取れるような優秀な人工知能であるアルターエゴのプロテクトを易々突破してくるのだから、そのウイルスにもアルターエゴと同じように人工知能が備わっていてもおかしくない。
「そのウイルスって、どうやって新世界プログラムに侵入したんだ?」
「新世界プログラムはスタンドアローン……ネットワークに繋がっていない状態だから、機器に物理的に持ち込まれたんだと思う」
「……物理的に?」