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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


設定した期間の記憶を取り除く、という言葉には心当たりがあった。
自分達は全員、希望ヶ峰学園での学園生活の記憶をピンポイントで失くしている。日向達の状況はアルターエゴが言っていることに当てはまっていた。
「……でも、どうしてだよ? どうして俺達なんだ? どうして学園生活の記憶を奪われるんだ? 何か……理由があるんだろ?」
記憶の喪失がプログラムの機能の一部であることはわかったが、理由は不明だ。消す必要があるような記憶が在学中にあったんだろうか。
「それは……僕も不思議なんだよね。そもそも"希望ヶ峰学園の生き残り"のみんなに、実験段階のプログラムを急に起動させるなんて……。きっと、何か特別な理由があるはずだとは思うんだけど……。やっぱり、外の世界の都合はわからなくて……。ごめんなさい……」
申し訳なさそうにアルターエゴが謝る。
新世界プログラムの管理を担っているとはいえ、未来機関の目論みまでは教えられていないらしい。
「(実験段階なのに急に……か。まさか、俺達がプログラムの実験台にされてるってことか?)」
未来機関は自分達を使って新世界プログラムの試運転をしているのでは、と思い至り日向は顔をしかめた。
世界を救おうとしている組織が、自分達に島生活を強要しモノクマという存在の脅威を看過し続けている。
まだ死人こそ出ていないものの、島での数週間でコロシアイという悪趣味な余興めいた殺人教唆を何度も受けた身としてはこのプログラムには不信感しかない。
大怪我をした奴だっているし、出口のない建造物に閉じ込められたし、爆発物だって素人でも調達が不可能ではなかった。
現実世界を素晴らしいものにするためのプログラムだとは、とても思えない。
それに、せっかく保護した希望ヶ峰学園の生き残りである自分達を、自らのプログラムで危険に晒すマネなんてするのだろうか。
「(未来機関は……ただの味方じゃないってことなのか……?)」
脳裏に不安を過らせ、思わず日向は俯いた。
「あの……ごめんなさい……なんか全然力になれなくって……。僕がもう少ししっかりしていれば……このウイルスなんかに、"監視者"の権限を乗っ取られることもなかったのに……」
日向の様子を見て、アルターエゴが涙目で再度謝罪する。
理解は追い付かないが、思考停止している暇はない。日向はまたアルターエゴに言及することにした。
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