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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


「僕はね……この"新世界プログラム"のプログラムマスターなんだよ。この世界の構築と管理の役割を担っているんだ……。ただ……キミ達に影響を及ぼせる権限は、大部分が"監視者"のモノだから……僕はキミ達には大した影響力はないんだ。本来なら会う事すらない存在だからね」
日向の質問にアルターエゴがすらすらと答えていく。
「ま、わかりやすく言えばマンションの管理人みたいなものだよ。マンション自体を管理する能力はあっても、その部屋の中にまでは力が及ばない……。でも、今は"ウイルス"が僕の管轄下にまで侵入してきて……そのせいで、僕の管理する世界そのものがおかしな事になってしまったんだ……」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 一旦……話を整理させてくれ……!」
聞き覚えのある単語と、分かりやすい例えと、聞き取りやすい話し口調。それなのに、説明の内容はひどく突飛で荒唐無稽なものに思えた。
自分達の現状と関係があるはずのことなのに、それを現実として頭にすんなり受け入れることができない。
眩暈にも似た感覚に陥りながら、日向はアルターエゴに再度質問をする。
「……なぁ、お前ならわかるんだよな? 俺がいる"ここ"はどこなんだ? "新世界プログラム"って何なんだ!?」
日向の質問に、またアルターエゴは回答を始めた。
「今回の"新世界プログラム"では、実験段階で収集しておいたデータがそのまま利用されたんだ。研究施設がある、ジャバウォック島周辺のデータだね。キミ達が過ごしていた島の景色は、かつてのジャバウォック島の街並みが復元されたものなんだよ。つまり「ここがどこなのか?」って質問に答えるなら……「ほとんどジャバウォック島」って事になるんだけど……一部はちょっと事情が違う。たとえば、今いる"この学校"とかね」
辺りを見渡すような素振りをしながらアルターエゴが続ける。
その表情は、現状に困り果てているようにも見えた。
「ここはどうやら……完全にウイルスの影響下にある空間みたいなんだ。僕がキミ達の前に出て来ちゃったのも、それが原因だろうね。ただ……そのウイルスを抜きにしても、今回の件はちょっと不自然ではあるんだけどね……初めての起動のわりには何だか急いでたし、そのせいでデータ収集の時間も取れなかったし……」
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