• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


日向は油断して希灯を警戒していなかっただけだったが、あのとき自分が会いにいったことで希灯の孤立感が少しでも薄らいでいたのなら良いなと思った。
「なんだか……ちょっと恥ずかしい気分だ」
苦笑を浮かべつつ日向が続きを読む。
しかしそこには上のほうにある文と違って、心当たりのないことばかりが書かれていた。
"学級裁判でも率先して考え、いつも諦めずに推理して犯人を当ててくれていた。事件が起きたとき誰よりも色んな場所を駆け回って証拠を集めてくれていた。たくさんの辛いことがあっても、めげずにずっと前を向き続けている頼りになる人"
どうやら褒められているようだが、この内容について全く覚えがない。
「学級裁判……? それに事件って……」
何のことなのか全然分からない。
これは本当に自分について書かれたものなんだろうか?
そんな疑問が過り、日向は他の人のページも読んでみることにした。
するとどのページにもやはり心当たりのあることと無いことが書かれている。
"信頼できるリーダーがずっと居てくれて助かる"。"素敵なスナップ写真がいっぱい"。"絶望病の被害を防げてよかった"。"これ以上自身を犠牲にしないで"。"希望のための絶望なんていらない"。
「これは一体……何のことだ?」
漠然とした不安を感じた。
まるで何人かは死んでしまったかのように書かれている。生き返ったことを喜んでいるように書かれている。
そんなはずはないのに。誰も死んでなんかいないのに。
もっと後ろのページも見てみると、学級裁判についても書かれていた。
5ページに渡り、誰がどこで何をきっかけに誰をどうやって殺したのかが細かく記されている。
創作か? それとも妄想か?
どちらにしても悪趣味だ。こんなことを希灯が考えるなんて想像できない。
しかもそれを阻止できたことを喜ぶ文面が続いていた。
信じられない気分で更にページをめくる。
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp